能代市風の松原植物調査

植物名一覧表
科別一覧表
更新履歴
風の松原の成り立ち
風の松原に守られる人々の会 ボランティア活動
ルーペの会観察記録
シダの会観察会
参考図書
登山記録
リンク集



ヤクナガイヌムギ
(−−) (イネ科)多年草。

帰化植物で荒れ地に生え稈 高30〜80cm。
葉身は平で長さ20〜30cm幅5〜10mm。
葉鞘は無毛で口部付近だけ僅かな毛がある。葉舌は三角形で高さ5〜7mm。
円錐花序は長さ20〜30cmで、枝は下方で数本半輪生し長くて横に開出し、又時に垂れ気味となり中部以上に有柄の小穂がまばらにつく。
小穂は長さ2.5〜3cm。多くは5〜9小花からなり小花は開花時には間がすいて小花の間から小軸が見える苞穎は披針形でやや不同長で、第一苞穎は長さ6〜9mm、第二苞穎は長さ10〜15mmでともに5脈をもつ。
護穎は微細な伏毛 があるか又は無毛で、長さ14〜17mm。イヌムギに比べてまばらに重なり背面はざらつき多脈で、中央脈に沿って強く背は鋭い竜骨となり先端は長さ4〜10mmの直立した芒となる。内頴は護穎の2/3長位で、雄しべは3個で、葯は長さ4〜5mmで黄褐色。開花期には垂れ下がる。
通常花の他に閉鎖花(小穂頂にある小さな小花)もでき、閉鎖花の葯は1mm以下。
花期4〜6月。


参考:花期はイヌムギより早く開花時になると小花の間がすいて小軸が隙間から見える。護穎の先の芒は長さ4〜10mm(イヌムギでは0〜4mm)で、閉鎖花は少なく、黄褐色の葯の下垂するのが目立つ。



01.13年06月30日 ヤクナガイヌムギ 陽当たりのよい土手に群生。




02.13年06月30日 ヤクナガイヌムギ 採取した株。右は1本にした固体。丈80cm。




03.13年06月30日 ヤクナガイヌムギ 根は強く人の手では抜けない。基部茎横に這い立ち上がる。




04.12年06月19日 ヤクナガイヌムギ 茎は無毛で、断面は円形で葉鞘がくるくる丸まってできている。芯は空洞。




05.12年06月19日 ヤクナガイヌムギ 葉は線形で長さ20〜25cm幅5〜10mm。




06.13年06月30日 ヤクナガイヌムギ 06.13年06月30日 ヤクナガイヌムギ 葉鞘は無毛で口部付近だけ僅かな毛がある。葉舌は三角形で高さ5〜7mm。




07.12年06月19日 ヤクナガイヌムギ 葉の表裏無毛で点線状の白い気孔帯が走る。




08.12年06月19日 ヤクナガイヌムギ 葉の縁は無鋸歯で下向きの歯牙状の棘がある。




09.12年06月19日 ヤクナガイヌムギ 葉先鋭頭。




10.13年06月30日 ヤクナガイヌムギ 円錐花序は長さ20〜30cmで、枝は下方で数本半輪生し長くて横に開出し、又時に垂れ気味となり中部以上に有柄の小穂がまばらにつく。




11.12年06月19日 ヤクナガイヌムギ 小穂は扁平、無毛、長さ2.5〜3cm、5〜6個の小花からなり、各小花の護穎には長さ1〜2mmの短い芒がある。



12.12年06月19日 ヤクナガイヌムギ小穂は長さ2.5〜3cm。




13.12年06月19日 ヤクナガイヌムギ 多くは5〜9小花からなり小花は開花時には間がすいて小花の間から小軸が見える苞穎は披針形でやや不同長で、第一苞穎は長さ6〜9mm、第二苞穎は長さ10〜15mmでともに5脈をもつ。護穎は微細な伏毛 があるか又は無毛で、長さ14〜17mm。雌しべがまだ開花していない。




14.12年06月19日 ヤクナガイヌムギ 芒は長く15mmの個体。




inserted by FC2 system