能代市風の松原植物調査

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ヤマブドウ(山葡萄) (ブドウ科) 落葉ツル性木本。

山地の林縁や沢沿い。巻きひげで他物に絡みついてよじ登る。
樹皮は濃褐色で節くれ立つ。縦に長く裂け剥がれる。
本年枝は太く褐色〜赤褐色。長い軟毛やくも毛が賛成する。
冬芽は長さ5〜9mmのやや偏平な卵形で、やや開出する。芽鱗は暗褐色から褐色で2個見える。
葉痕は半円形で、維管束痕は微小で多数。
葉は互生。葉身は長さ10〜30cm、幅10〜25cmの五角状心円形。
普通浅く3裂し縁には鋭い鋸歯がある。基部は浅いハート形。
表面は初めくも毛があるが後に無毛。
裏面は赤褐色のくも毛に覆われ、秋まで多少毛が残る。葉柄は長さ20cm程。
花は雌雄別種。6〜7月葉と対生して長さ約20cmの円錐花序を出し、小さな黄緑色の花を多数つける。
花弁は5個。上部は合着し開花と同時に帽子を脱ぐように脱落する。雄花の雄しべは長く両性花の雄しべは短い。
果実は液果で径8mm程の球茎で10月頃紫黒色に熟し表面には紫色を帯びた白い粉がつく。
種子は長さ5mm程の広倒卵形で2〜3個入っている。
花期は6〜7月。
北海道、本州、四国、千島列島。



01.15年06月17日 ヤマブドウ 松の木に絡みつき生育するヤマブドウ。




02.15年06月17日 ヤマブドウ 濃い褐色で節くれだつ。縦に長く裂けて剥がれる。




03.15年06月17日 ヤマブドウ 上写真は古い枝。幹の樹皮に似る。新枝に茶色の毛がある。




04.15年06月17日 ヤマブドウ 巻きひげは2節でて1節でない。これを繰り返す。




05.15年06月17日 ヤマブドウ 写真上、巻きひげに毛がある。写真下、巻きひげの断面は稜がある。




06.15年06月17日 ヤマブドウ 葉は普通単葉で、多くは落葉性。




07.15年06月17日 ヤマブドウ 葉身は10〜30cm幅10〜25cmの5角状心円形。普通浅く3裂し、基部は深いハート形。裏面には赤褐色のくも毛に覆われ秋まで多少毛が残る。




08.15年06月17日 ヤマブドウ 葉の主脈状に毛がある。裏のくも毛密生。




09.15年06月17日 ヤマブドウ 縁には不規則な鋭い鋸歯がある。




10.15年06月17日 ヤマブドウ 葉先は尖る




11.15年06月17日 ヤマブドウ 基部はハート形。




12.15年06月17日 ヤマブドウ 葉柄にくも毛がある。断面は扁円形。




13.15年06月06日 ヤマブドウ 雄花。




14.15年06月06日 ヤマブドウ 雄花。写真上、矢印から雄花が開く。写真下は裏側から記録。径約7mmほど。




15.15年06月06日 ヤマブドウ 両性花。風の松原内で初めて見るヤマブドウの雌花。




16.15年06月06日 ヤマブドウ  両生花。写真上は真上から。写真下は横から。雄しべが5個で雄しべの花糸より短い。




17.15年06月06日 ヤマブドウ 花弁は5個で上部は合着し開花と同時に帽子を脱ぐように脱落する。A=柱頭。B=子房。C=雄しべ。D=花弁。E=花柄無毛。




18.15年09月07日 ヤマブドウ まだ若い果実。果実は液果で径8mm程の球茎で10月頃紫黒色に熟し表面には紫色を帯びた白い粉がつく。




19.15年09月13日 ヤマブドウ 種子は径4mmの広卵形で表面は光沢がある。




20.11年04月07日 ヤマブドウ 冬芽長さ5〜9mmのやや扁平な卵形。やや開出する。芽鱗は暗褐色〜褐色で2個見える。




21.11年04月07日 ヤマブドウ 冬芽と葉痕は半円形で維管束痕は微小で多数。





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