能代市風の松原植物調査

植物名一覧表
科別一覧表
更新履歴
風の松原の成り立ち
風の松原に守られる人々の会 ボランティア活動
ルーペの会観察記録
シダの会観察会
参考図書
登山記録
リンク集



ヤマモミジ
(山紅葉) (カエダ科)落葉高木。

山地の谷間など、やや湿り気のある斜面に生える。日本海側の多雪地に多く見られる。
高さ5?10m、直径50cmほどになる。
樹皮は暗灰褐色。はじめはなめらかだが、成木になると浅く縦に割れる。
冬芽は紅色で無毛。芽鱗は4対あるが、外側の1対だけが見える。
基部は膜質鱗片に包まれ、ふちに沿って毛が並ぶ。
頂芽はふつうできず、枝先に仮頂芽が2個つく。
葉痕は三日月形で、維管束痕は3個ある。
葉は対生。葉身は直径5?10cmで、掌状に5?9裂する。
基部はハート形。裂片の先は尾状にとがり、ふちには不ぞろいの欠刻状の重鋸歯がある。
洋紙質で、表面は無毛、裏面は主脈の基部や脈腋にわずかに毛がある。葉柄は長く、上面に溝があるものが多い。
紅葉するものが多いが、個体によっては黄葉するものもある。
雌雄同株。一つの花序に雄花と両性花が混生する。
直径4?6mmの小さな花を複散房花序につける。
花弁は5個で、淡黄色?淡紅色。雄しべは8個。葯は黄色。両性花の子房には毛がある。
萼片は5個で、濃紅色。
果実は翼果。分果は長さ約2cm。翼はでやや鋭角または鈍角に開く。6?9月に熟す。
花期は5?6月。
北海道、青森?島根県の日本海側の山地。



01.10年01月24日 ヤマモミジ 冬季のヤマモミジ。




02.10年01月24日 ヤマモミジ 樹皮は暗灰褐色で成木は縦に浅く割れる。




03.11年05月14日 ヤマモミジ 葉は対生で洋紙質。左右とも7深裂。掌状深裂。葉の長さ65mmの長さ幅75mm、柄の長さ20mmほどの個体。




04.11年05月14日 ヤマモミジ この個体の葉の表裏に毛がある。




05.11年05月14日 ヤマモミジ ふちには不ぞろいの欠刻状の重鋸歯がある。




06.11年05月14日 ヤマモミジ 葉の基部は腎形。




07.11年05月14日 ヤマモミジ 裂片の先はとがり鋭頭。




08.11年05月14日 ヤマモミジ 葉柄は長く、上面に溝があるものが多い。葉柄は長く無毛。




09.11年05月14日 ヤマモミジ 雄しべは8個。




10.11年05月14日 ヤマモミジ 雄しべ。ABは退化した雌しべでしょうか。雄しべ花糸白色で無毛。葯は黄緑。




11.11年05月14日 ヤマモミジ 花柄は赤く無毛です。




12.11年05月14日 ヤマモミジ 萼片5個で無毛です。




13.11年05月31日 ヤマモミジ 翼果。翼があり色づいてきた翼果。




14.11年07月26日 ヤマモミジ 翼を取り除いた種子。長さ7mm。下写真は種子を切った断面。まだ若い種子。




15.11年10月04日 ヤマモミジ 熟した種子。楕円形5mm程。




16.10年01月24日 ヤマモミジ 冬芽は紅色で無毛。基部は膜質鱗片に包まれ、ふちに沿って毛が並ぶ。頂芽はふつうできず、枝先に仮頂芽が2個つく。




17.11年11月23日ヤマモミジ 葉痕。A=葉柄の基部です。写真下は上写真のBを取ったもの。B=葉柄基部の取った跡の葉痕です。一般的な葉痕と逆です。




inserted by FC2 system