ユキヤナギ(雪柳) (バラ科)落葉低木。
川岸の岸壁の割れ目や岩礫地に生える。幹は弓状に曲がり、高さ1?2mになり、枝先は垂れ下がる。
樹皮は暗灰色。若い枝は褐色で縦にすじがある。はじめ白色の短い軟毛があるが、のちにほぼ無毛。
冬芽は長さ1?2mmの卵形。芽鱗は紅紫色または緑色で、ふちには白色の微毛がある。
葉は互生し、螺旋状に葉がついているように見える。
葉身は長さ2?4.5cmの狭披針形。先端は鋭くとがり、基部はくさび形。ふちには鋭い鋸歯がある。
表面は無毛。裏面は脈上にわずかに軟毛がある。葉柄はほとんどない。
前年枝に柄のない散形花序を多数つける。花序には直径約8mmの白い花が2?7個ずつつく。
花弁は5個、長さ2?4mmの円形または広倒卵形。雄しべは20個あり、基部の内側に黄色の蜜腺がある。
萼は無毛。萼片は卵状三角形。花柄は長さ6?12mmで無毛。基部には小形の葉が数個ある。
果実は袋果。5個ずつ集まってつく。長さ約3mm、5?6月に熟す。
花期は4月。
東北地方南部以南の主に太平洋側?九州。
01.15年04月26日 ユキヤナギ 日当たりのよいところで満開に咲いていた。
02.15年04月26日 ユキヤナギ 樹皮はやや赤みを帯びた褐色。表皮が割れ、横に裂ける。写真右は、若い枝は褐色で縦に筋があり、短い軟毛が密生する。後にほぼ無毛になる。
03.15年04月26日 ユキヤナギ 枝分かれが激しい。
04.15年04月26日 ユキヤナギ 葉は互生。らせん状に葉がついているように見える。
05.15年04月26日 ユキヤナギ 葉の変異。葉身は長さ2〜2.9cmの狭披針形。
06.15年04月26日 ユキヤナギ 葉の表裏側無毛。
07.15年04月26日 ユキヤナギ 葉の縁に鋭い鋸歯がある。
08.15年04月26日 ユキヤナギ 葉先は鋸歯状に尖る。
09.15年04月26日 ユキヤナギ 葉の基部は楔形。
10.15年04月26日 ユキヤナギ 前年枝に柄の無い散形花序を多数つける。
11.15年04月26日 ユキヤナギ 1個の苞から2〜7個の花をつける。
12.15年04月26日 ユキヤナギ 1個の苞から7個の花がでていた個体。写真上は上から。写真下は裏側からの記録。
13.15年04月26日 ユキヤナギ 萼は無毛。苞葉は卵形〜卵状楕円形で縁に毛がある。写真上は表側。写真下は裏側。
14.15年04月26日 ユキヤナギ 葉の径は11mmで萼は無毛。萼片は5個で、卵状三角形。1片の花弁は卵形で長さ5mm。
15.15年04月26日 ユキヤナギ 花は5弁花。中央部の雄しべを見た。
16.15年04月26日 ユキヤナギ 花弁を取り除いたもの。花柄10mmで緑色で無毛。長い雄しべと短い雄しべがある。長い雄しべ10個。短い雄しべ10個。合成写真。
17.15年04月26日 ユキヤナギ 花の基部を開いて見たもの。子房5個。
18.15年04月26日 ユキヤナギ 子房を取り除いて見たもので雄しべだけです。朱書き丸い印をなんと言うのか解りませんがこれ1個に短い雄しべと、長い雄しべが1個ずつついています。従って丸のものが10個あり雄しべが20個になる。
19.15年05月25日 ユキヤナギ 果実期。A=種子が散布された後の果実。B=まだ果実が残っている。
20.15年07月26日 ユキヤナギ 袋果を横から。A=種子が散布された後の果実。B=まだ果実が残っている。挿入写真は袋果を下から見たもので5室あり、1室に5個の種子が入っている。
21.18年02月18日 ユキヤナギ 冬芽の裏表の記録。冬芽は長さ1〜2mmの卵形。芽鱗は紅紫色または緑色で、ふちには白色の微毛がある。
22.18年02月18日 ユキヤナギ 葉痕は半円形で維管束1個。