能代市風の松原植物調査


ツリガネニンジン
(釣鐘人参)多年草。


山野にごくふつうに見られる。

茎は0.4〜1mになり、切り口から白い乳液が出る。ほとんど分枝しない。

根生葉は長柄があり、円心形で花時には枯れてなくなる。
茎葉は3〜4個が輪生、まれに対生または互生し、長さ4〜8cmの卵状楕円形で鋸歯があり、柄はごく短い。

茎頂に円錐形の花序をだし、1個〜数個の花が輪生してやや下向きにつく。
鐘形の花冠は淡紫色または白色で、長さ13〜22mm、で 先は5裂してやや広がる。
雄しべ5、雌しべ1、子房は下位で花柱の基部は淡黄色〜橙黄色の花盤(腺体とも呼ぶ)に囲まれている。
花柱は花冠よりやや突き出し、先が浅く3裂する。
萼裂片は線形で長さ3〜5mm、ふちに1〜4個の小さな鋸歯がある。

花期は8〜10月。北海道〜九州。



01.10年08月28日 ツリガネニンジン 丈60cm。この固体は途中の茎で曲がって生育。




02.10年08月28日 ツリガネニンジン この個体の生育状況。




03.10年08月28日 ツリガネニンジン 茎はツルツルしていて無毛。




04.10年08月28日 ツリガネニンジン 根生葉は円形とありますがこの個体は卵状楕円形。




05.10年08月28日 ツリガネニンジン 葉は対生。




06.10年08月28日 ツリガネニンジン 葉は卵状楕円形の表裏。




07.10年08月28日 ツリガネニンジン 葉の表表面無毛。脈が凹む。




08.10年08月28日 ツリガネニンジン 葉先尖る。




09.10年08月28日 ツリガネニンジン 葉の縁は不揃いな鋸歯。




10.10年08月28日 ツリガネニンジン 葉の基部はくさび形で葉柄は短く無毛。




11.10年08月28日 ツリガネニンジン 葉の裏面無毛。脈が浮きでる。




12.10年08月28日 ツリガネニンジン 茎頂に円錐形の花序をだし、1個〜数個の花が輪生してやや下向きにつく。




13.10年08月28日 ツリガネニンジン 雌しべの柱頭が浅く3裂。花弁5個で先が浅く5裂してやや広がる。




14.10年08月28日 ツリガネニンジン 雄しべ5個。写真では4個しか見えない。




15.10年08月28日 ツリガネニンジン 萼5個。萼裂片は線形で、ふちに1〜4個の小さな鋸歯がある。




16.10年08月28日 ツリガネニンジン 雄しべ5個。雌しべが長く雌しべの花柱に毛のようなものがあり柱頭は3裂する。白い子房がある。




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