能代市風の松原植物調査

トキンソウ(吐金草) (キク科)

トキンソウ」は、「植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001発行別冊発行」の植物調査目録には記録されておりません。「トキンソウは、風の松原内で新しく記録された植物です」。


トキンソウ:1年草。
庭や道ばた、畑などにごくふつうに見られる。
茎は細くて枝分かれし、地をはって長さ5〜10cm、根元から多数の枝をを分け地を這うか斜めに立つ。
葉は互生し、長さ1〜2cm、幅3〜6mmのくさび形で、先端に3〜5個の鋸歯がある。
葉腋に小さな球形の頭花をつける。頭花は直径3〜4mmで、筒状花だけからなる。
中心部に両性花が10個ぐらいつき、まわりに雌花が多数囲む。
両性花の花冠は褐紫色を帯び、先は4裂する。
雌花の花冠はごく小さく、緑色の子房の方が目立つ。両性花も雌花も結実する。
総苞片はみなほぼ同じ長さ。

花期は7〜10月。日本全土 。





01.14年07月17日 トキンソウ 本当に気をつけてみないと見逃してしまうぐらい小さく斜上している。






02.14年07月29日 トキンソウ 斜上して生育する固体。






03.14年07月17日 トキンソウ 採取した資料ですが丈6cmの個体。葉は互生。







04.14年07月17日 トキンソウ 根は意外と太く根張りはあり強い根です。






05.14年07月17日 トキンソウ 茎は無毛で茎の断面は円形。







06.14年07月17日 トキンソウ 葉は互生につく。







07.14年07月17日 トキンソウ 葉の変異ですが左側が下側につく葉で、右側が上につく葉です。







08.14年07月17日 トキンソウ 葉の標準的な形。葉の長さは6〜12mmで、葉の形はくさび形で、葉の先端は3から5個の鋸歯がある。







09.14年07月17日 トキンソウ 葉の表側無毛。







10.14年07月17日 トキンソウ 葉の先は鋸歯がある







11.14年07月17日 トキンソウ 葉の基部はくさび形で無柄で茎に直接つく。







12.14年07月17日 トキンソウ 葉裏は主脈状に疎らに毛がある。







13.14年07月29日 トキンソウ →総苞片。







14.14年07月29日 トキンソウ 中心部に10個くらいの両性花があり、周囲に多数の雌花がある。







15.14年07月29日 トキンソウ 頭花を縦に切断したものです。A=両性花。B=雌花。







16.14年09月02日 トキンソウ 写真上が果実で、果実が熟せば下の写真のように種子がボロボロ落ち仕組みになっている。長さ1mmでシシトウガラシのような感じの種子で、黄褐色、上向きの毛がある







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