能代市風の松原植物調査


サルメンエビネ
(猿面海老根) (ラン科)多年草。


赤くしわのある唇弁を猿の顔に見立てた。温帯のブナ林などに生える。
偽球茎は球状。
葉は束生し、2-4枚で、長さ15〜25 cm、幅 6〜8cmの倒披針形で、葉の裏面に毛がある。
花茎は高さ30〜50cmで直立する。10数個の花を総状につける。
萼片や側花弁は黄緑色。唇弁は紫褐色を帯び、縁は縮れ、中央にとさか状突起がある。
蕊柱は薄黄緑色で、長さ0.5〜0.6 cm、幅0.4 cm。距はない。
花粉塊は黄緑色で8個花後に黒い刮ハができる。

花期4〜5月。北海道〜九州。



01.15年04月12日 サルメンエビネ 現在の生育全草。葉は4枚。




02.15年04月12日 サルメンエビネ 小さい花茎。




03.15年05月07日 サルメンエビネ 丈30cmで花茎は直立する。




04.15年05月07日 サルメンエビネ 根生葉は花期でも残っている。葉は大きく長さ35cm幅13cm。狭長卵形。




05.15年05月07日 サルメンエビネ 茎は無毛で、葉は茎に巻く。




06.15年05月07日 サルメンエビネ 上から見た花茎に巻く葉で3枚つく。




07.15年05月07日 サルメンエビネ 写真上、花の構造。写真下は唇弁蕊柱の拡大。




08.15年05月07日 サルメンエビネ 花を背面から径は30mm。花柄が捻れている。




09.15年05月07日 サルメンエビネ 上顎片は長楕円形で長さ31mnm(これは花を縦に切断したものです)。表裏とも無毛。




10.15年05月07日 サルメンエビネ 側花弁は卵形で長さ13mmで、表裏とも無毛。




11.15年05月07日 サルメンエビネ 側萼片は狭卵形で長さ15mm。表裏とも無毛。




12.15年05月07日 サルメンエビネ 花の縦断面の構造。A=上顎片。B=側花弁。C=側萼片。D=唇弁。唇弁の裏側に毛があるE=とさか状突起。F=蕊柱。G=子房。H=花柄に毛がある。




13.15年05月07日 サルメンエビネ 唇弁。写真上は唇弁表側。写真下は唇弁の裏側の状態。




14.15年05月07日 サルメンエビネ 唇弁を横から記録したものですが、唇弁の縁は縮れている。




15.15年05月07日 サルメンエビネ 唇弁は蕊柱から垂れ下がるようについているが、その基部には毛が密生。




16.15年05月07日 サルメンエビネ 写真上は蕊柱を正面から。写真下は蕊柱を横から。どちらも葯帽らしきものが見えない。




17.15年05月07日 サルメンエビネ 子房には種子が詰まっている。




18.16年03月23日 シダの会 サルメンエビネ 果実。




19.16年03月23日 シダの会 サルメンエビネ3。




20.16年04月06日 サルメンエビネ 果実。花柄5mm。果実長さ30mmで、ラグビーボールの形。




21.16年04月06日 サルメンエビネ 果実は3個の花被からなっている。種子は殆ど残っていなかったが底に種子が残っていた。



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