能代市風の松原植物調査


センニンソウ(仙人草) (キンポウゲ科)常緑ツル性半低木。


道ばたや林縁など、日当たりのよいところに生える。
茎はよく分枝して広がり、曲がりくねった葉柄でほかの木や草にからみつく。

葉は対生し、3〜7枚の小葉からなる羽状複葉。小葉は厚くてやや光沢があり、長さ3〜7cmの卵形または卵円形で、先端は小さく突出する。
ふつう鋸歯はないが、茎の下部の小葉は2〜3の切れ込みがある場合もある。

葉腋から円錐花序をだし、白い花を多数つける。
花は花冠を欠き、直径2〜3cmで、上向きに咲く。
白い花弁のように見えるのは萼片で4個あり長さ10〜20mm、萼片は倒披針形で、ふちに白い毛が多い。十字形に開く。
雄しべ多数が10個内外の雌しべの集団を取り囲む。花柱は細長い。

そう果は長さ7〜8mmの扁平な卵形で、花のあと3cmほどにのびた白くて長い毛のある羽毛状の花柱が残る。

花期は8〜9月。日本全土。



01.09年08月16日 センニンソウ 一杯に蔓を伸ばして生育。




02.11年07月09日 センニンソウ 本年枝は緑色で前年枝は茶色。




03.08年11月09日 センニンソウ 他物に巻き付いて伸びる。




04.11年07月09日 センニンソウ 蔓に毛があり稜がある。写真下は蔓の断面。




05.09年08月16日 センニンソウ 一般的な葉。葉は対生し、3〜7枚の小葉からなる羽状複葉。小葉は厚くてやや光沢があり、長さ3〜7cmの卵形または卵円形。鋸歯がない。




06.11年07月09日 センニンソウ 特殊な葉を記録。葉は対生で小葉は深く深裂。小葉は同じ形の葉がなく非対称。




07.11年07月09日 センニンソウ 葉の表側脈状に毛がある。葉の縁に鋸歯がある固体。




08.11年07月09日 センニンソウ 葉先端は鈍頭。




09.11年07月09日 センニンソウ 葉の基部は切形。




10.11年07月09日 センニンソウ 葉の裏に毛がある。




11.11年07月09日 センニンソウ 葉柄に毛がある。




12.09年08月16日 センニンソウ 葉腋から円錐花序をだし、白い花を多数つける。花は花冠を欠き、直径2〜3cmで、上向きに咲く。白い花弁のように見えるのは萼片で4個あり長さ10〜20mm、萼片は倒披針形で、ふちに白い毛が多い。十字形に開く。雄しべ多数が10個内外の雌しべの集団を取り囲む。花柱は細長い。




13.09年10月29日 センニンソウ 写真上はまだ若い痩果。写真下は熟したそう果。平たく倒卵形でミカン色で、花の後の雌しべの花柱が伸びて果実に残り、長さ3cmになって羽毛状。




14.11年11月06日 センニンソウ そう果は長さ7〜8mmの扁平な卵形で、花のあと3cmほどにのびた白くて長い毛のある羽毛状の花柱が残る。




15.11年11月06日 センニンソウ 種子は卵形で長さ4mm。周囲に白いヒレのようなものがある。



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