能代市風の松原植物調査


シンミズヒキ(新水引) (タデ科)多年草。


山道や、藪など半陰地に生える。茎は高さ50〜80cmで、粗い毛が多い。

葉は長楕円形で、葉がやや質厚くて先がやや長く尖り両面殆ど無毛で、黒班はない(ミズヒキは上面にしばしば黒い斑紋が出る)。

花序は総状花序で、節間が狭く、ミズヒキに比べて花が密集する。
横を向いてつき、花被(萼)は深く4裂し、花弁はなく、萼片は4個あり、卵形で赤く、下部は白い。
雄しべ5、雌しべ1で、子房には長い花柱が2個つき、花柱の先はかぎ状に曲がる。

果実は長さ2.5〜3.5mmで褐色で光沢があり、花柱2本は果時まで残って花被(萼)の外に長く突き出す。果実の柄には関節があり、熟すとここで切れて果実がピンピン跳ぶ。

花期は8〜10月。北海道〜九州。 



01.10年08月16日 シンミズヒキ 茎は節々でクネクネ曲がって伸びている。葉は茎の半分以上上部についている。




02.10年08月16日 シンミズヒキ 根は浅く簡単に引き抜ける。このため根張りはほとんどなし。




03.10年08月16日 シンミズヒキ 茎の節。茎は茶褐色。




04.10年08月16日 シンミズヒキ この個体の茎は円形で芯は空洞にならない。




05.10年08月16日 シンミズヒキ 上部の枝には白い伏毛がある。




06.10年08月16日 シンミズヒキ 茎の節。茎は互性。




07.10年08月16日 シンミズヒキ 葉の裏表ですが、葉は非常に大きい。鋸歯がなく葉の縁は小さく波を打つような感じである。葉は広楕円形から卵形で、ミズヒキよりも細長い。葉の質はやや厚い。葉には黒班がない。




08.10年08月16日 シンミズヒキ 葉の表側は無毛。




09.10年08月16日 シンミズヒキ 葉の先端は尖る。




10.10年08月16日 シンミズヒキ 葉の縁に小さい波状の鋸歯で微細な毛がある。




11.10年08月16日 シンミズヒキ 葉の裏側ですが、主葉脈状に僅かに毛がある。




12.10年08月16日 シンミズヒキ 葉柄は短く無毛。




3.10年08月16日 シンミズヒキ 花柱の先はかぎ状に曲がる。花穂は節間が狭いので、托葉鞘と托葉鞘の間がほとんどない。花は横向きにつく。




14.10年08月28日 シンミズヒキ 花被(萼片。花弁はない)は深く4裂し、上側の3個は赤く、下側の1個は白い。




15.15年09月08日 シンミズヒキ 長く突き出た花柱。




16.11年10月11日 シンミズヒキ 果実。




18.11年10月11日 シンミズヒキ 種子は光沢があり楕円形で長さ3〜3.5mmある。



inserted by FC2 system