スイセン(水仙) (ヒガンバナ科)多年草。
日本海岸に野生化している帰化植物。
地中に黒い外皮に包まれた卵球球形の鱗茎がある。
葉は晩秋にのびだし、粉白を帯びた緑色で長さ20〜40cm、幅0.8から1.6cm。
葉の中心から高さ20〜40cmの花茎を伸ばし、芳香のある花を5〜7個横向きに開く。
花被片はわずかにクリーム色を帯びた白色で、径1.5〜12cmほど、花被片は横に広がり、副花冠は黄色で杯状となる。
雄しべは花筒の上部に3個、下部に3個つき、花糸はごく短い。
果実はできない。
花期12〜4月。地中海沿岸原産。関東〜九州の太平洋海岸。
01.15年04月12日 スイセン 風の松原内では所所で群生して生育。
02.15年04月12日 スイセン 採取した全草。丈40cm。
03.15年04月12日 スイセン 根は白く長さ15cmあり根張りは強い。地中に黒い外皮に包まれた卵球球形の鱗茎がある(鱗茎は水で洗いましたので白い)。
04.15年04月12日 スイセン 鱗茎の横断面(写真上)。鱗茎の縦の断面(写真下)。
05.15年04月12日 スイセン 花茎は無毛で稜があり、茎の断面は楕円形(写真下)。
06.15年04月12日 スイセン 葉と花茎は2〜3個づつ膜質の苞葉に包まれて立ち上がる(左下の写真は膜質の苞葉)。
07.15年04月12日 スイセン 葉は長さ35cmで線形。はの表側無毛。
08.15年04月12日 スイセン 葉の先鈍頭。
09.15年04月12日 スイセン 葉の裏側無毛。
10.15年04月12日 スイセン 葉の中間の断面ですが、断面に空洞があり吹くと空気が抜ける。
11.15年04月12日 スイセン 伸びきるとつぼみが横向きになり、成熟するとつぼみを覆っていた包を破って花が開く。
12.15年04月12日 スイセン 蕾の断面。
13.15年04月12日 スイセン 花の変異。写真上は左側は蕾から右に行くほど満開に開いた花。写真下は花の裏側。花が開くと周囲の副萼片?が落ちて最後は萼片3個と花弁3個になる。
14.15年04月12日 スイセン 沢山の副萼片。
15.15年04月12日 スイセン 写真上花正面。写真下花を横から。
16.15年04月12日 スイセン 花の全体と、副花冠の中にある雄しべと雌しべ。花の径70mm。
17.15年04月12日 スイセン 1個の花弁(萼片も同じ)長さ54mmで卵形で無毛。
18.15年04月12日 スイセン 萼片3個。花弁3個。
19.15年04月12日 スイセン 副花冠を開板状態。雄しべ」6個。雌しべ1個で雄しべより長い。.
20.15年04月12日 スイセン 写真左、雄しべと雌しべの拡大。盛んに花粉出している雄しべ。雌しべ花柱に花粉がついている。写真右が雄しべの葯の拡大。
21.15年04月12日 スイセン 雄しべの長さは葯まで30mm。花糸黄色で無毛。
22.15年04月12日 スイセン 雌しべ長さ33mmで花柱薄い黄色で無毛。長さ33mm。写真左上は柱頭横拡大。右上写真は柱頭正面で3裂。
23.15年04月12日 スイセン 写真上.苞葉を剥がすと、写真下の濃い緑色の子房がある。子房の長さが15mmで無毛。
22.15年04月12日 スイセン 子房を縦に切断すると沢山の未熟な種子が詰まっている。でも結実はしない。
24.15年04月12日 スイセン 子房横断面は3室に別れている。
25.15年07月26日 スイセン 子房を開いて見た。種子がまだあった。
26.15年07月26日 スイセン 薄い種子が整然と並んで入っている。
27.15年07月26日 スイセン 種子は平たく卵形で長さ1mm程度。