能代市風の松原植物調査


シロツメクサ (白詰草) (マメ科) 多年草。

牧草として世界中に広がり、日本でも全国に見られる。

茎は地をはって不定根をだし長くのびる。

葉は3小葉、ときに4小葉からなり、葉柄は長さ6〜20cmと長い。
小葉は先が浅く凹むか又は円くヘリに微細な、明らかな歯があり、長さ1〜2.5cm、幅0.8〜1.8cmの広倒卵形で、表面に斑紋があるものが多い。
托葉は先が細く尖り長さ1mm以下。

花は10〜30cmの長い柄の先に密集しほぼ球形の花序となる。
長さ約1cmの白い蝶形花が30〜70個集まって球状の花序をつくる。
花には萼とほぼ同長の短い柄があり、萼は緑白色で10脈があり先は5裂し、裂片は萼の筒部より短い。
雄しべが10本(うち9本が根元で合着して筒状になっている。1本は離れている(雄しべの花糸の部分がくっついているので9本の方は「合糸雄蕊という。1本だけ離れるようになっていても同じ花の雄しべですから、全体を言うときは2体雄蕊と言う)。雌しべ1本。受粉すると外から順に垂れる。

豆果は花のあとも残る花弁と萼に包まれ2〜まれに6個の種子を入れる。

花期は5〜8月。ヨーロッパ原産。



01.16年06月07日 シロツメクサ 一面に群生。ここの固体は大きい。




02.16年06月07日 シロツメクサ 株状にも生育。




03.16年06月07日 シロツメクサ 採取した固体は高さ50cm。




04.16年06月07日 シロツメクサ 根張りは非常に強い。写真下は株をバラして見たもの。茎は地をはって不定根をだし長くのびる。




05.16年06月07日 シロツメクサ 1本の茎を広げてみた記録。茎から枝分かれして花を付け、葉も同じく茎から立ち上がる。




06.16年06月07日 シロツメクサ 葉は3小葉、ときに4小葉からなり、葉柄は長さ6〜20cmと長い。小葉は長さ1〜2.5cm、幅0.8〜1.8cmの広倒卵形で、表面に斑紋があるものが多い。




07.16年06月07日 シロツメクサ 葉軸の交点部。は毛がある。




08.16年06月07日 シロツメクサ 葉の表側まばらに毛がある。




09.16年06月07日 シロツメクサ 小葉は先が浅く凹むか又は円くヘリに微細な、明らかな歯がある。




10.16年06月07日 シロツメクサ 葉の縁に鋸歯がある。




11.16年06月07日 シロツメクサ 葉の基部円形。主脈状から伸びた柄は短いが毛がある。写真下は葉の裏側。




12.16年06月07日 シロツメクサ 葉裏の主脈状下部有毛。




13.16年06月07日 シロツメクサ 托葉は先が細く尖り長さ1cm以下。




14.16年06月07日 シロツメクサ 茎の断面は5角形。




15.16年06月07日 シロツメクサ 花は10〜30cmの長い柄の先に密集しほぼ球形の花序となる。




16.16年06月07日 シロツメクサ 花には萼とほぼ同長の短い柄があり、萼は緑白色で10脈があり先は5裂し、裂片は萼の筒部より短い。写真下は葉の断面。




16−2.10年06月13日 シロツメクサ背面にあるのが旗弁。横に開いているのが翼弁。真中に合わさっているのは舟弁。



17.16年06月07日 シロツメクサ 1個の蝶形花を記録。雄しべが10本、うち9本が根元で合着して筒状になっている。A=1本は離れている。B=雌しべ1個で花柱の先曲がる。C=子房。




18.16年06月07日 シロツメクサ 萼は緑白色で10脈があり先は5裂し、裂片は萼の筒部より短い。有毛。




19.16年06月07日 シロツメクサ 花柄有毛。




20.16年06月07日 シロツメクサ 花柄は無毛。断面は円形で触ると多少の凹凸があり、芯に髄がある。



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