能代市風の松原植物調査


キランソウ
(金瘡小草)(シソ科)多年草。

人里のいたるところに見られる。
全体に縮れた毛が生える。茎は地面を這って広がり、直立しない。

ロゼット葉は放射状につき倒披針形。先端は尖らず、縁にあらい鋸歯がある。
茎葉は対生し、上部の葉は小形である。シソ科には珍しく茎が丸い。

春の頃、葉腋に濃紫色の花をつける。花冠は長さ1cmくらいで、濃いムサキ色の唇形花を数個つける。上唇は短く2裂、下唇は大きく3裂して中央の裂片は大きく先が凹んでいる。
雄しべは4個あり、そのうち2個は長い。

果実は4個の分果となり卵球形。

花期は3〜5月。本州〜九州。



01.10年05月14日 キランソウ 地面を這う。




02.10年05月14日 キランソウ 採取した資料ですが上が表側。下が裏側から見た資料でこのように採取して観察すると解りやすい。葉は放射状につき倒披針形。




03.10年05月14日 キランソウ 根ですが簡単に手で引き抜ける。




04.10年05月14日 キランソウ キランソウの茎は灰褐色で毛があります。




05.10年05月14日 キランソウ 葉の表裏の葉の変異。




06.10年05月14日 キランソウ 葉の表側に毛がある。




07.10年05月14日 キランソウ 葉の先は鈍頭。




08.13年05月21日 キランソウ 葉の縁に鈍い波状の鋸歯がある。




09.10年05月14日 キランソウ 葉の基部はくさび形で柄には狭い翼がある。柄に毛がある。





10.10年05月14日 キランソウ 葉の裏側にも毛がある。




11.10年05月14日 キランソウ 花は唇形花。萼片沢山の毛がある。



12.13年05月21日 キランソウ 花を横から。花被片にも毛がある。




13.13年05月21日 キランソウ 花冠は長さ約1cm。上唇は短く2裂、下唇は大きく3裂して中央の裂片は大きく、更に2浅裂する。




14.13年05月21日 キランソウ 子房らしきものが見つからない?。




15.13年05月21日 キランソウ 雄しべ4個、花糸紫色で無毛。雄しべより雌しべが長い。柱頭は2裂して花柱は紫色で無毛。




16.13年05月21日 キランソウ  雌しべは10mm程度です。柱頭2裂。




17.13年05月21日 キランソウ 雄しべは5mm程度。



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