能代市風の松原植物調査


カモジグサ(髢草) (イネ科)多年草。


稈 は束生し、直立して高さ40〜100cm。

葉身は長さ20〜30cm幅5〜10mm、葉舌は高さ1mm未満。

穂状花序は長さ15〜235cmで弓形に垂れて多くの小穂をつける。
小穂が2列に並ぶ。小穂は長さ15〜25mm、5〜10小花からなり粉白色又は淡緑色で、普通一部は紫色に染まる。
苞穎は披針形で、長さ4.5〜7mmで、アオカモジグサのものに比べ先が細く尖る。
護穎は長さ9〜12mmで無毛で先は段々細まって長さ1.5〜3cmの直立した芒となる。
芒は紫色のものが多いが、時に緑色で、内頴は護穎と同長で竜骨の上半分に沿って細い翼ががあり拡大すると翼には多数の細かい歯が並ぶのが認められる。

花期5〜7月。北海道〜九州。



01.13年08月18日  カモジグサ 丈70cmで直立。穂は円錐状で、穂よりも葉の方が長い。この場所は刈り払いされるためか小さい固体1個のみ。




02.13年08月18日 カモジグサ 穂の位置は頂葉より下にある。(写真赤印)。1本の茎に7枚の葉。葉の長さ約45cm程度、巾10mm。




03.13年08月18日 カモジグサ 根は株状になっており、地下茎でのびている。根の力は強い。




04.13年08月18日 カモジグサ 茎は無毛。節は肥厚し無毛。節で多少茎が曲がる。




05.13年08月18日 カモジグサ 葉の表側無毛。白い気孔帯のようなようなものがざらつく。




06.13年08月18日 イネ科? 葉の縁もざらつく。小さい刺状の突起がある。




07.13年08月18日 カモジグサ 葉の裏側も無毛でざらつく。




08.13年08月18日 カモジグサ 葉鞘口部は離生形で開いている。葉鞘は無毛。葉耳も無毛。




09.13年08月18日 カモジグサ 葉鞘口部内。葉舌は膜質で1mmで無毛。




10.13年08月18日 カモジグサ 花序は穂状につく。




11.13年08月18日 カモジグサ 雌しべを出している小穂。




12.13年08月18日 カモジグサ これは雄しべ。葯が破れて花粉を出した後。




13.13年08月18日 カモジグサ この小穂は7小花からなる。




14.13年08月18日 カモジグサ 小花の護穎側。小花は10mm程度、芒は長くて、17mmで長い。




15.13年08月18日 カモジグサ 小花を内頴側。




16.13年08月18日 カモジグサ 芒に上向きの刺状のものがある。




17.13年08月18日 カモジグサ 内穎細部。




18.13年08月18日 イネ科? 護穎と内穎からはみ出している雌しべと雄しべ。



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