能代市風の松原植物調査


クサノオウ(瘡王)(ケシ科)越年草。


山地の平坦な道ばた、草地、石垣などに生える。全体が軟らかく粉白色を帯び、高さ30〜80cm。全体に縮れた毛が多いので、白っぽく見える。

茎は中空で、茎や葉を切ると黄色の乳液がでる。

葉は1〜2回羽状に裂ける。

花は枝先に鮮黄色で直径約2cmの4弁花が数個つく。多数の雄しべの間に体をくねらせた青虫のような雌しべがある。毛の多い2個の萼片は開花と同時に落ちる。

さく果は長さ3〜4cmの細長い円柱形。種子は熟すと黒くなり、種枕がつく。

和名は丹毒を治す効き目があるので瘡(クサ)の王と呼ぶとの説がある。

花期は4〜7月。北海道〜九州。



01.09年05月08日 クサノオウ 群生して生育。




02.09年05月08日 クサノオウ 茎に白く長い毛がある。





03.09年05月08日 クサノオウ 茎はの芯は空洞。断面は台形。切り口から黄色の汁が出る。





04.09年05月08日 クサノオウ 葉は1〜2回羽状全裂。更に欠刻状に裂ける。




05.09年05月08日 クサノオウ 葉柄にも白い毛がある。




06.09年05月08日 クサノオウ 葉の表面無毛。




07.09年05月08日 クサノオウ 葉の裏側に毛がある。




08.09年06月18日 クサノオウ 花柱は黄緑色で太く目立つ。雄しべは沢山あり葯は扁平。果実はくねっている。




09.09年06月18日 クサノオウ 萼片は毛が多く開花と同時に落ちる(萼片が無い)。




10.09年05月08日 クサノオウ 4弁花の花と5弁花の花。




11.14年05月20日 クサノオウ 雌しべ柱頭は薄い緑色。




12.14年05月20日 クサノオウ 葉の径30mm。




13.14年05月20日 クサノオウ 1個の花弁は長さ19mmで幅14mmで、卵形。




14.14年05月20日 クサノオウ 雌しべと雄しべの拡大(花弁を取り除く)。




15.14年05月20日 クサノオウ 雄しべは花糸、葯とも黄色。花糸は長さ9〜10mmで無毛固体。




16.14年05月20日 クサノオウ Aが雌しべ子房は長さ17mm。Bが雌しべ花柱は長さ7mm。どちらも毛がある。




17.14年05月20日 クサノオウ 雌しべ子房を縦に切断した。子房には沢山の種子が詰まっている。




18.10年08月08日 クサノオウ 果実は直立する。




19.10年08月08日 クサノオウ 種子は初めは白色。




20.11年08月12日 クサノオウ 種子は長さ1.2〜1.5o、矢印は種枕。種沈は長さ1〜1.4o。



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