コミヤマカタバミ (小深山酸漿草) (カタバミ科)多年草。
深山の針葉樹林帯に群生する。高さ5〜15cm。
地下茎は細長く横走する。
葉は普通は3出の掌状の複葉、葉柄は長さ3〜10cm、小葉は1〜3cmの倒心形、角はまるみがあり裏面、時に表面に軟毛がある。小葉は夜になると睡眠運動により閉じる。茎葉には、シュウ酸を含み食べると酸っぱい。
花茎は、高さ5〜15センチになり、茎より高く伸びて茎頂に1個の花をつける。
花は径2〜3cm、白色、時に脈が淡紅紫を帯びる。
花びらは5枚で、萼も5枚で、雄しべは10本ある。
花が終わる頃に閉鎖花をつけ、刮ハは長さ3〜4mmの卵球形、熟すと裂けて約2ミリの卵形の種子を落とす
花期6〜8月。北海道〜九州。
01.15年04月23日 コミヤマカタバミ 固まって生育している状況。
02.13年05月07日 コミヤマカタバミ 全草。丈12cm。地上茎と根の長さが同等です。
03.13年05月07日 コミヤマカタバミ 根茎は太くこれから細い根を出す。
04.13年05月07日 コミヤマカタバミ 腐葉土に生育しているためか根の長さに比較して根張りはない。
05.13年05月07日 コミヤマカタバミ 地上茎。
06.13年05月07日 コミヤマカタバミ 茎に毛がある。写真下=茎の断面は変円形。
07.15年04月26日 コミヤマカタバミ 花茎に小さい2個の苞葉が茎に抱きつくようにある。長さ4mm。どの茎にもついている。
08.13年05月07日 コミヤマカタバミ 開いた3小葉。
09.13年05月07日 コミヤマカタバミ きれいにたたみ込まれた葉。3小葉は基部に関節があり内側にたたみ込まれている。
10.13年05月07日 コミヤマカタバミ 3小葉は基部に冠雪があり内側にたたみ込まれている。関節部には毛がある。
11.13年05月07日 コミヤマカタバミ 葉の表側に刺状の上向きの白い毛がある。
12.13年05月07日 コミヤマカタバミ 葉の先端はハート形に切れ込む。
13.13年05月07日 コミヤマカタバミ 葉の縁には毛縁がある。
14.13年05月07日 コミヤマカタバミ 葉の基部は円形。
15.13年05月07日 コミヤマカタバミ 葉の裏側に上向きの白い毛がある。
16.15年04月26日 コミヤマカタバミ 写真上は正面から。写真下はやや斜めから。花は径3〜4cm。花弁は5個。黄色の斑紋があり、紫色の筋が入るのがコミヤマカタバミの特徴。
17.13年05月07日 コミヤマカタバミ 雄しべ10個。内5個は短い。
18.15年04月26日 コミヤマカタバミ 花径33mm。
19.13年05月07日 コミヤマカタバミ 萼片は5個あります。
20.13年05月07日 ミヤマカタバミ 写真上=外側萼片は卵形で毛があり、縁にも毛がある。写真下=内側は無毛。
21.15年04月26日 コミヤマカタバミ 1個の花弁の長さ18mmで卵形。
22.15年04月26日 コミヤマカタバミ 花弁を取り除いた花の内部。長さ12mm。写真下は雄しべ、雌しべを解りやすくするため。雌しべは雄しべよりも長く突き出る。
23.15年04月26日 コミヤマカタバミ A=雌しべ1個で、柱頭5裂し、花柱は白色で無毛。長さ9mm。B=子房は緑色で無毛。C=雄しべ。
24.15年04月26日 コミヤマカタバミ 雄しべは全部で10個。短い雄しべ5個で長さ5mm、長い雄しべ5個で長さ7mmで交互にあり、雌しべを取り囲む。花糸白色で無毛。葯は薄い黄橙色。
25.13年06月26日 コミヤマカタバミ 種子は長さ3mmで、卵形で網目模様がある。