能代市風の松原植物調査


キッコウハグマ
(亀甲白熊)(キク科)多年草。


山地のやや乾いた木陰に生える。根は細長い根茎がある。
茎は高さ10〜30cmになる。

葉は茎の下部に5〜11個集まってつき、葉が互生し、長い柄(葉身の2倍ほどの長い葉柄がある)があり、心形で長さ1〜3cm、普通5角形又は5浅裂する。

葉の間から10〜30pの花茎を出し、花茎の上部に10個ほどの頭状花をつける。総苞は細い。
頭状花は3個の小花からなる。花冠は白色、5深裂し、裂片の先が曲がり、風車のようになる。白い花が見られないことも多い。閉鎖花を結ぶことが多い。

そう果は長さ4.5mm程で冠毛がある。冠毛は長さ約7o、赤褐色。

花期 9〜10月。北海道〜九州。



01.12年10月22日 キッコウハグマ 草地のあまり日陰生育。段々増えていく。




02.12年10月22日 キッコウハグマ 丈30cmの個体。上写真全草。葉は茎の下部にまとまってつく。中写真、葉の付き方。下写真、葉柄の細部。




03.12年10月22日 キッコウハグマ 根の力は強い。根茎で伸びて生育。




04.12年10月22日 キッコウハグマ 茎に毛がある。下写真、茎の断面は円形。




05.13年04月03日 キッコウハグマ 根生葉。




06.12年10月22日 キッコウハグマ 左上写真、葉のつきかた(上から)。左下写真、葉の変異。右上写真、標準的な葉の裏表側ですが葉柄は葉の長さの2倍。右下写真、葉の裏側。左が表側で右が裏側。5角形又は5浅裂。




07.12年10月22日 キッコウハグマ 葉の裏側に長毛がある。




08.12年10月22日 キッコウハグマ 葉先は尖る。先端に突起がある。




09.12年10月22日 キッコウハグマ 葉の縁は鋸歯がある。鋸歯の先端に突起がある。




10.12年10月22日 キッコウハグマ 葉の基部は心形。




11.12年10月22日 キッコウハグマ 葉柄に毛がある。




12.12年10月22日 キッコウハグマ 葉の表側主脈状に毛が散生。




13.12年10月22日 キッコウハグマ 花は花茎の上部に沢山つく。




14.12年10月30日 キッコウハグマ 花をつけないでそう果をつけてしまったキッコウハグマ。


14−2.12年10月22日 キッコウハグマ 花は閉鎖花でした。この花芽はもう種子をつけている。写真下は閉鎖花を縦に切断して見た記録。



15.13年10月17日 キッコウハグマ 上写真、花を正面から。下写真、花をやや斜めから。




16.13年10月17日 キッコウハグマ 上写真頭状花を横から。花冠は白色、5深裂、裂片の先が曲がり風車のようになる。下写真は頭状花を縦に半分に切断。3個の小花の集合体。




17.13年10月17日 キッコウハグマ 1個の小花。長さ11mmの個体。花冠は白色、5深裂し、裂片の先が曲がり、風車のようになる。




18.13年10月24日 キッコウハグマ 雌性期の雌しべ。葯からでた雌しべ柱頭は2裂。




20.13年06月26日 キッコウハグマ 上写真、果実にも毛がある。下写真、冠毛。



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