能代市風の松原植物調査


キツネガヤ(狐萱)(イネ科)多年草。


平地から低山にかけ半陰地に普通に見られる。
稈 は高さ60〜100cmで、節の下部には下向きの短毛が生える。

葉身は長さ25〜40cm幅4〜7mmやや密に短毛があり深緑色で光沢がある。
葉鞘は下向きの短毛に覆われ完筒型、葉舌は高さ1〜2mmで、円錐花序は長さ20〜30cm、

各節2本の枝を出し、縁はざらつき、濃い緑色の小穂をまばらにつけ、花序全体が下向きに垂れる。
小穂はこの属のうちでは特に細長く無毛で、長さ3〜4cm幅2〜4cm、6〜10小花からなる。

第一苞穎は1脈、長さ5〜7mm第二苞穎は長さ8〜11mm、3脈でともに先はすこぶる細く尖って短い芒となり、竜骨はない。護穎は7脈で長さ10〜13mmで背は円く先は細まって直立した芒に移行、芒は護穎とほとんど同長のものから、1/2位のものまである。内頴は長さが護穎のほぼ2/3、竜骨には上向きの短毛が並ぶ。葯は長さ1.5〜2mm。

花期6〜8月。北海道〜九州。



01.13年07月15日 キツネガヤ 生育状況。全体が細い。




02.13年07月15日 キツネガヤ 採取した個体ですが、丈は1.2m以下。




03.13年07月15日 キツネガヤ 根の力は強い。




04.13年07月15日 キツネガヤ 茎に毛がある。




05.13年07月15日 キツネガヤ 茎の断面、円形で芯は中空。




06.13年07月15日 キツネガヤ 葉は5〜6枚つく。




07.13年07月15日 キツネガヤ 葉の表側長いもので40cm巾1cm。無毛




08.13年07月15日 キツネガヤ 葉の裏側。下向きに触るとザラザラ感があり無毛。




09.13年07月15日 キツネガヤ 葉の縁に上向きの刺状のものがある。葉は内側に巻く傾向。




10.13年07月15日 キツネガヤ 葉鞘口部は完筒型(この固体はやや開き気味)、葉鞘にも毛がある。




11.13年07月15日 キツネガヤ 葉舌を開いてみたがきれいに開けなかった。葉舌葉耳に毛がある。




12.13年07月15日 キツネガヤ 全体的に垂れる。




13.13年07月15日 キツネガヤ 1個の小穂に8個の小花がある。A=第一苞穎。B=第二苞穎。C=小花。




14.13年07月15日 キツネガヤ 花柄の長さは13mmで、上向きの毛がある。




15.13年07月15日 キツネガヤ 小花の長さは13mmで、芒の長さは約11mm。




16.13年07月15日 キツネガヤ 護穎からとりだした内穎。花期が終わり雄しべが見えない。



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