能代市風の松原植物調査


ガガイモ(羅摩)(ガガイモ科)多年草。


日当たりのよい空き地や土手に普通に見られるつる性。
つるや葉を切ると白い汁が出ます。

葉は対生で、質はやや厚く無毛で、表面は濃い緑色で、裏面は白緑色。葉は、長卵状心形で長さ5〜10cm、幅3〜6cm、先は尖る。

葉腋から長い花柄のある花序を出し、淡紅紫色の花を総状(短い穂を作り)につける。
花冠は径1cm、深く5裂し、淡紅紫色で上面に長毛を密生する。裂片の先はそり返る。
雄しべ5個は雌しべと合成して蕊柱(中央の雌しべと果枝が癒着して筒型になった雄しべ5個が合成したもの)を形成して、その下に副花冠があり、副花冠は環状でずい柱の基部を取り巻く。葯室に続く小突起物は捕捉体があり、これをつまんで引き抜くと両側の花粉塊が出てくる。
花粉塊は硬く容易に押しつぶされない。柱頭は長い嘴となる。

果実(袋果)は広披針形で、表面にはいぼ状の突起がある。長さ10cmに近く、熟すと裂開する。多数の偏平な種子が並び翼がある。種子には長い毛(種髪という)があって風に飛散布される。

花期は8月。北海道〜九州。



01.09年08月28日 ガガイモ 巻きつくものが無くて地這をしている。





02.09年08月07日 ガガイモ なんかの葉に蔓を巻き付け成長している。葉は対生。




03.09年08月07日 ガガイモ 蔓の先端部。




04.13年08月22日 ガガイモ 蔓には毛がある。下写真は、蔓の断面ですが切断すると白い乳液が出る。乳液は拭き取ってあります。蔓は円形です。




05.09年08月07日 ガガイモ 葉は対生。葉を切ったら白い乳液が出てきた。




06.13年08月22日 ガガイモ 葉腋部にある托葉。




07.09年08月07日 ガガイモ 標準的な葉。葉は、長卵状心形で長さ5〜10cm、幅3〜6cm、先は尖り、全縁で裏面は帯白緑色。葉の表裏。表は緑色だが、裏側は白っぽい。




08.13年08月22日 ガガイモ 葉の表側に伏毛がある。




09.13年08月22日 ガガイモ 葉の縁は波状の鋸歯がある。




10.13年08月22日 ガガイモ 葉先は尾状突起。




11.13年08月22日 ガガイモ 葉の基部は耳形。又葉柄には毛があります。




12.13年08月22日 ガガイモ 葉の裏側脈状に毛がある。




13.12年07月25日 風の松原内でも目にするのが珍しくなってきました。雌しべ花柱に特徴があります。右側写真は、側面から見た花と、まだ若い果実。




14.13年08月22日 ガガイモ 正面から見た花にはもの凄い毛がある。花冠は径1cmで深く5裂して、淡紅紫色で上面に長毛を密生する。右側写真は花の裏側です。萼片5個で、毛がある。




15.13年08月22日 ガガイモ 花柄5mm程度で毛があります。




16.13年08月22日 ガガイモ左写真は、花弁を取り除いてみた蕊柱(両性花)です。雄しべ5個は、雌しべと合成して蕊柱と呼ばれ柱頭は長いくちばしとなる。中央写真の→は花粉塊でしょうか?。右写真は、柱頭はくちばし状。花柱は捻れており、白色で無毛




17.12年01月02日 ガガイモ 果実が割れ種子を蒔きだしている。写真右側は果実を縦に切断したものです。果実には沢山の種子がきれいに入っている。




18.10年11月02日 ガガイモ 種子と種髪。種子は風によって運ばれる。




19.10年11月02日 ガガイモ 果実が熟して種子が出てきている。




20.10年11月02日 ガガイモ 果実には沢山の種子が入っている。




21.10年11月02日 ガガイモ 種子と種髪。種子は風によって運ばれる。



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