能代市風の松原植物調査


コメツブツメクサ(米粒詰草) (マメ科)1年草。


道ばたや河原などに群生する。ほとんど無毛。

茎はよく分枝し、高さ20〜40cmになる。

葉は3小葉からなり、葉柄は長さ2〜7mmと短い。
小葉は先が軽く凹み長さ0.5〜1cmの倒卵形。
托葉は下半分で葉柄に合着する。

花序は葉より長い側枝の頂きにつき、5〜20個が球状に集まる。花径7mmほどの蝶形花をつける。
花は黄色で長さ3〜4mmと小さく、旗弁は長楕円形であまり目立たぬ脈があって脈に沿って溝状に凹むことはほとんどない。
雄しべは10個、二体雄しべを形成する。雌しべは1個。
花は短柄があって受粉後すると垂れ下がり、そのまま乾いて残る。

豆果は枯れた花弁に包まれて成熟し、長さ約2mmの楕円形。

花期は5〜7月。ヨーロッパ〜西アジア原産。




01.10年05月28日 コメツブツメクサ 風の松原内の野原の日当たりよいところで群生している。







02.01.10年05月28日 コメツブツメクサ 一つの下部から10本位の茎が立ち上がる。







03.11年06月04日 コメツブツメクサ 根は意外と強い。







04.11年06月04日 コメツブツメクサ マメ科の植物は根に根粒菌が共生していて,それが窒素固定を行っている。根粒菌はその産物を提供するかわりに,宿主から活動のエネルギーをもらっているということだそうだ。写真下は拡大。







05.11年06月04日 コメツブツメクサ 茎に伏毛がある。写真下は茎の断面で、茎は真円ではなく凹凸があります。







06.10年05月28日 コメツブツメクサ 葉腋から花序に小形で黄色の蝶形花は多数密着してつく。







07.10年05月28日 コメツブツメクサ 托葉。







08.10年05月28日 コメツブツメクサ 葉は長さ1cmほどの3小葉からなる。小葉の先端は凹み、低く不ぞろいの鋸歯がある。葉脈は直線的で、V字形に見える。この個体の葉の表側は無毛です。






09.10年05月28日 コメツブツメクサ 葉の裏側も無毛です。







10.10年05月28日 コメツブツメクサ 花は蝶形花で長さ3〜4ミリ、短い柄があり、花のあと下を向く。葉腋から花序に小形で黄色の蝶形花は多数密着してつく。







11.11年06月04日 コメツブツメクサ 1個の蝶形花。







12.11年06月05日 コメツブツメクサ 小花を半分に切断してみた。雌しべと雄しべが見えるが私の腕ではここまで。







13.11年06月13日 コメツブツメクサ 種子は長さ1mmの卵形。




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