能代市風の松原植物調査


クモキリソウ(雲切草)(ラン科)多年草。


丘陵〜山地、里山の林床に生育する。

肥大した偽球茎から茎を出し、基部には葉がつく。
葉はふつう2個つき、長さ5〜12cm、幅2.5〜5cm、一般に大きく、鈍頭、網目模様は目立たない。

花茎は直立し、高さ10〜20cm、 花茎には翼状の稜があり、稜上には小突起がまばらにある。
総状に5〜15花をつける。
花色は淡緑色、または黒褐色と変異がある。苞は卵状3角形で鈍頭、長さ1〜1.5mm。
萼片は狭長楕円形、鈍頭、長さ6〜7mm。
側花弁は狭線形、鈍頭、萼片と同長。
唇弁は長さ5〜6mm、反曲し、くさび状倒卵形、中央に浅い溝があり、上端に狭い翼がつく。
花柄は180度捩れる。

果実は長さ約2cm程度。

花期5〜7月。日本全土。



01.09年07月03日 クモキリソウ 群生。




02.10年06月27日 クモキリソウ 茎・葉・花は薄緑色をしている。




03.10年06月27日 クモキリソウ 根は浅く、根張りもない。




04.09.10年06月27日 クモキリソウ 葉は2枚のみで、茎を抱く。 




05.09年06月24日 クモキリソウ 葉は2枚対生でつき、卵状楕円形で、縁は縮れる。




06.10年06月27日 クモキリソウ 葉先は鈍頭。




07.09年06月24日 クモキリソウ 葉の表側。縁は波を打つ鋸歯がある。




08.09年06月24日 クモキリソウ 葉の裏側無毛で、主脈は浮き出る。




09.09年06月24日 クモキリソウ 真上から。




10.09年06月24日 クモキリソウ 上部の花。茎に稜がある。




11.09年07月03日 クモキリソウ 花の正面。




12.09年07月03日 クモキリソウ 唇弁は下側に巻く。




13. 10年06月29日 クモキリソウ 茎の断面。稜が5個。5角形や人の形のよう。




14.11年12月09日 クモキリソウ 果実。これが少しずつ割れてそこから種子が風散布されるようです。




15.11年12月09日 クモキリソウ 種子。ラン系の種子は本当に細かい。私のカメラではここまで。



inserted by FC2 system