能代市風の松原植物調査


アギスミレ(顎菫) (スミレ科)多年草。


湿原や谷川沿い、湿った林下などに生える多年草でニョイスミレの変種。和名はあごのあるスミレの意味で、葉の基部が大きく耳状に張り出した形をあごにたとえたもの。

茎は立ち上がり、花の頃には高さ10cmほどだが、茎は花が終わると節の間が伸びて30cmほどになる。

葉の巾は2〜5cmになる。葉の裏面は紫色を帯びる。特に花後の葉はブーメラン状に葉の中心より深く湾入し独特の形となる。托葉は披針形で全縁。

花のころの葉はニョイスミレとよく似ているので区別できないものも多いが、花の後の葉は半月状の特徴ある形となる。
花は小形で白く、ツボスミレと区別できない。唇弁表面が全体に赤紫色となり紫色の筋が目立つ。
花弁は長さ0.8-1cmと小さい。側弁は有毛で少し跳ね上がる。



01.14年05月05日 アギスミレ あまり日当たりのよくない場所に群生していました。丈12cm程度。




02.14年05月05日 アギスミレ 採取してみた個体ですが、丈12cmで根の長さ10cmの個つぃ。




03.14年05月05日 アギスミレ 根は太く根張りがあり根茎で成育しているようです。




04.14年05月05日 アギスミレ 茎は無毛で稜があり、断面は半円形。包葉があります。




05.14年05月05日 アギスミレ 花柄の中間あたりに長さ5mm程度の包葉(鱗片葉)?が2枚ついていている。




06.14年05月05日 アギスミレ 茎の上部ですが、根元から茎、葉柄が立ち上がり花柄が分かれて花を咲かす。




07.14年05月05日 アギスミレ これから葉がどのように変化していくのか。




08.14年05月05日 アギスミレ 1株についている葉の形です。標準的なはの表裏で、浦賀の葉は光沢がある。葉質は非常に軟らかい。




09.14年05月23日 アギスミレ 花後の葉の変異。




10.14年05月05日 アギスミレ 葉の表側無毛。




11.14年05月05日 アギスミレ 葉の先鈍頭。




12.14年05月05日 アギスミレ 葉の縁に鋸歯がある。




13.14年05月05日 アギスミレ 葉の縁は心形。




14.14年05月05日 アギスミレ 葉柄は長く無毛。




15.14年05月05日 アギスミレ 葉の裏は光沢があり無毛。




16.14年05月05日 アギスミレ 托葉は対生に2枚つく。托葉の変異。長さ12〜7mm。鋸歯があってもまばら。




17.14年05月05日 アギスミレ 上写真は葉の正面から。下写真は側面から記録したものですが上弁は反り返っています。花全体が白色で距が白くぽってりとしている。




18.14年05月05日 アギスミレ 花の分解。Aは唇弁。Bは側弁。Cは上萼片。




19.14年05月05日 アギスミレ 上写真は花を舞うから。下写真は下から記録したものです。距は白くぽってりとしている。




20.14年05月05日 アギスミレ 唇弁はスプーンのようになっており斑紋は筋状で唇弁の縁まで達し、紫色。




21.14年05月05日 アギスミレ 側弁の基部、丸印の所に毛がある。斑紋は筋状で途中で消える。




22.14年05月05日 アギスミレ 柱頭の形が三方向に広がっている。




23.14年05月05日 アギスミレ 花を半分に切断したものです。A=側弁。B=唇弁。C=上顎片。D=雌しべ。E=雄しべ付属体。F=雄しべ。G=胚珠。H=唇弁の距。




24.14年05月05日 アギスミレ 花弁を取り除いてみた雄しべと雌しべ。




自信がありません。
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