能代市風の松原植物調査


エチゴトラノオ
(越後虎の尾) (ゴマノハグサ科)多年草・日本固有種。


草丈50〜100cm。

葉は対生し、披針形で長さ5〜10cm。葉の質はやや厚くで鋸歯は低くてやや尖り、毛がなく濃い緑色で表面にツヤがある。

茎先に総状花序(花は茎の先に長い穂になった、柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い紫色を帯びた小さな花をたくさんつける。花径は5ミリくらいで、花冠は4つに深く裂け、青紫色で長さ約5mm。花は下から上へと咲き上がる。

花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。

名前の由来:長く伸びた花序をトラのシッポに例えたものです。 越後に群生していることからエチゴトラノオと名付けられた。

花期7〜9月。本州(東北〜北陸地方の日本海側)。



01.10年07月25日 エチゴトラノオ ひっそり咲いています。丈80cm。




02.11年07月18日 エチゴトラノオ 葉は対生です。




03.10年07月25日 エチゴトラノオ 葉腋に托葉がある。




04.10年07月25日 エチゴトラノオ 標準的な葉の表裏。葉は厚めで倒披針形。




05.10年07月25日 エチゴトラノオ 葉の表側無毛。




06.10年07月25日 エチゴトラノオ 葉の縁に鋸歯がある。




07.10年07月25日 エチゴトラノオ 葉の先は尖る。




08.10年07月25日 エチゴトラノオ 葉の基部は鈍頭からくさび形。




09.10年07月25日 エチゴトラノオ 葉柄は長く無毛。




10.10年07月25日 エチゴトラノオ 葉の裏は無毛。




11.10年07月25日 エチゴトラノオ エチゴトラノオ・オカトラノオ・ヌマトラノオの葉の比較。
左エチゴトラノオ。中央オカトラノオ。右ヌマトラノオ。




12.11年08月15日 エチゴトラノオ 下から花が咲き上がっていく。




13.10年07月25日 エチゴトラノオ 穂状に下から上に咲いていく。大変きれいです。




14.10年07月25日 エチゴトラノオ 1個の花。雄しべ2個。中央に雌しべ1個。




15.11年07月26日 エチゴトラノオ 1個の花。別角度から。




16.11年07月26日 エチゴトラノオ 花冠の奥に白い毛がある。花弁4個。




17.11年07月26日 エチゴトラノオ 雌しべ柱頭です。




18.11年07月26日 エチゴトラノオ 子房はやや薄い緑色で1mm程度で、花柱はの長さは4mm程度で無毛で花柱の色は薄紫色。




19.11年07月26日 エチゴトラノオ 萼片4個で無毛。




20.11年07月26日 エチゴトラノオ 花柄に毛がある。




21.11年09月12日 エチゴトラノオ 沢山の果実をつけています。




22.11年09月12日 エチゴトラノオ 1個の果実ですが、下部が裂け、種子が散布される仕組みになっている。




23.11年09月12日 エチゴトラノオ 種子は変な形になった種子です。径1mm程度です。



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