能代市風の松原植物調査


イヌガラシ(犬芥子) (アブラナ科)多年草。


野原や道ばたに生える。短い根茎がある。茎は枝分かれして8〜50cmになる。
上部の葉は歯牙が目立つが、下部の葉の様に深裂はしていない。

葉の基部には托葉は無いが、小さく耳状に張り出し茎を少し抱いている。
根生葉は長楕円形で羽状に分裂する。
地表に広がるロゼットの葉の基部は深裂し、茎に付く葉は荒い鋸歯があってうねる感じで、基部は耳状になって茎に付く。毛はない。

枝先に総状花序を出し、黄色の小さな十字状花を開く。花径は約5mm、花弁4個で、花弁の外側に舟形の萼片が4個ある。

雄しべが6本、雌しべは真ん中に1本、柱頭はずんぐりしている。雄しべは6個で、花弁は黄色で長さ3〜3.5mm。

果実は長さ1.6〜2cm幅1〜1.2mmで2列に種子が並ぶ。熟せば薄い膜壁を残して果皮が2片に裂け落ちて種子を散らす。
長角果は円柱状で、弓状に曲がるか、真っすぐの場合もある。

種子はやや不定な楕円形で長さ約0.7mm。

花期は4〜9月。日本全土。



01.09年06月12日 イヌガラシ 夏まで次々と黄色い花を咲かせる。この個体の高さは70cm位でした。




01.09年06月12日 イヌガラシ 夏まで次々と黄色い花を咲かせる。この個体の高さは70cm位でした。




03.11年08月14日 イヌガラシ 根は白く茎よりも太く地中に伸びていて根張りは相当に強い。




14.09年06月12日 イヌガラシ 茎は独特の赤味を帯びた緑色。




05.09年06月12日撮影 イヌガラシ 茎には稜があり無毛です。




06.11年08月14日 イヌガラシ 茎の切断面ですが変形の5角形をしている。




07.09年06月12日 イヌガラシ 地表に広がる根生葉の基部は深裂し、茎葉は細長い長楕円状披針形で柄がある。




08.10年06月26日 イヌガラシ 托葉。




09.09年08月26日 イヌガラシ 葉縁は波うち不揃いな荒い鋸歯があり、基部は小さな耳状で浅く茎を抱く。上部の葉は鋸歯があるだけで裂けない。長さは5〜15cm。貼り付け写真は、標準的な葉で、左表側、右側裏側の葉です。




09−2.10年06月26日 イヌガラシ 標準的な葉で、左表側、右側裏側の葉です。




10.10年06月26日 イヌガラシ 葉の表無毛。鋸歯がある。




11.10年06月26日 イヌガラシ 基部は楔形で、丙には翼がある。




12.10年06月26日 イヌガラシ 葉先鈍頭〜円形。




13.10年06月26日 イヌガラシ 葉の裏側無毛。




14.08年11月13日 イヌガラシ 茎の先に黄色い十字形の小さな4弁花を総状花序に咲かせる。




15.09年06月12日 イヌガラシ 花径は約5mm、花弁の外側に舟形の萼片が4枚ある。雄しべが6本、雌しべは真ん中に1本、柱頭はずんぐりしている。




16.08年11月13日 イヌガラシ 長角果。




17.11年08月14日 イヌガラシ 長角果。種子を出して散布しています。




18.11年08月14日 イヌガラシ 果実は長さ約2cm、幅1mmの細長い長角果で、弓状に上方に曲がる。果柄は長さ約5mm位で無毛。




19.11年08月14日 イヌガラシ この個体の種子は1ミリにみたない小さいものであった。種子の表面には微突起があるようです。



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