能代市風の松原植物調査


オオクサキビ
(大草黍) (イネ科)1年草。


路傍や荒れ地に帰化する。

稈 は太くて束生し、多くは斜めに立ち、高さ40〜100cmで、葉身は長さ20〜40cm幅8〜15mmで無毛。

葉鞘は平滑で時に紅紫色を帯び、円筒形で径5〜10mmで、葉舌は低く、ヘリに1列の毛が生える。

花序は長さも12〜25cmで直立し、時にやや傾き枝は各節1〜2本出て斜め上方に向けて立ち、上半部に小穂が集まってつく。
小穂は有柄で枝に寄り添い長さ2.5mmで、淡黄色、第一苞穎は先が鈍角三角形で、基部は小穂を取り巻き、高さは小穂の1/5〜1/4で、第二苞穎と第一小花(不燃)の護穎は同型どう第で質薄く、小穂と同長で、5〜7脈を持つ。
第二小花は両性で、狭い長楕円形で長さ1.7〜2mm護穎は革質で光沢があり、脈は不明で、曲がったヘリで同質の内頴を抱き熟せば果実を抱いたまま小穂ごと落下する。

花期8〜9月。北米原産。



01.オオクサキビ13年09月27日 全体的に斜上か、地べたに寝ているような感じです。自立できないような感じです。




02.13年09月27日 オオクサキビ 1本だけ採取してみました。節でよく曲がる。たけは1.3m程度で斜上もしくは地べたに寝る。




03.13年09月27日 オオクサキビ 根はそれなりに力はありますが、てで引き抜けます。




04.13年09月27日 オオクサキビ 根元部ですが分岐してでる。




05.13年09月27日 オオクサキビ 節でこのように茎が曲がり節は白く、葉鞘口部は開き、葉鞘の縁に毛があるように見えるのは葉舌です。




06.13年09月27日 オオクサキビ 茎は軟らかくすぐに折れ曲がりますが、切断はしません。無毛です。




07.13年09月27日 オオクサキビ 茎は変形円で凹部があります。




08.13年09月27日 オオクサキビ 葉は互生で1本の茎に10枚程度つけ、長さ45cm、巾2cm程度の個体でした。




09.13年09月27日 オオクサキビ 葉の表側にざらつきがあり刺状のものがある。




10.13年09月27日 オオクサキビ 葉の縁にもざらつきがあり上向きの毛のようなものがある。




11.13年09月27日 オオクサキビ 葉の縁は全縁に近いが部分的にこのように縁が縮れているのもある。




12.13年09月27日 オオクサキビ 葉の裏もざらつき刺状の突起がある。




13.13年09月27日 オオクサキビ 葉鞘口部を開いてみたものですが葉舌は1〜2mm程度で毛のように見えます。葉舌は低く、ヘリに1列の毛が生える。




14.13年09月27日 オオクサキビ 葉鞘口部を上から見たものですが葉耳は無毛で、毛のように見えるのは葉舌です。




15.13年09月27日 オオクサキビ 花序はトウモロコシのような感じで円錐花序です。右側採取したものです。




16.13年09月27日 オオクサキビ 花序。




17.13年09月27日 オオクサキビ 小花は2〜2.5mmの個体でした。芒はありませんでした。この時期の花は終わっており、又私には小花の解体はできません。




18.14年01月28日 オオクサキビ 資料を整理していると、種子と思って記録したのが葯と雌しべでした。乾燥しているので寸法は合っているかどうか解りませんが、葯は1mm程度。雌しべと思われるものは0.5mm以下。



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