能代市風の松原植物調査


アマチャヅル
(甘茶蔓) (ウリ科)多年草で雌雄異株。


葉に甘みがあるのでこの名がある。野や山の林の下や縁などに普通に生える蔓草で、巻きひげで絡む。

葉は狭卵楕円形か狭卵形で、両面にまばらに白毛が生える。葉の裏面の毛の付着点が凹む。
鳥足状複葉というやや珍しい葉の付き方。
通常5小葉だが、7小葉のものや、3小葉のものもある。一見、ヤブガラシに似て見えるが、ヤブガラシのような力強さはなく、きゃしゃな感じ。

花は葉腋につけ、5ミリほどで黄緑の花を総状につけ目立たない。

果実は8ミリほどで黒く熟す。萼片が付いていた環状の痕跡が輪になって残っている。熟すと黒色になる。

果実の中には、表面がでこぼこで栗かおむすびを思わせるような形をした種子が2〜3個入っています。花期8〜9月。日本全土。




01.10年10月12日 アマチャヅル マツに絡んで生育。





02.11年07月12日 アマチャヅル 蔓に縦に線があり稜がありそうです。蔓は無毛。





03.11年08月21日 アマチャヅル 蔓の切断面。蔓に稜があり角張っています。又一部が凹んでいます。





04.11年07月12日 アマチャヅル 巻きひげで他物に絡んで生長していく。松葉に絡んでいるアマチャヅルの巻きひげ。





05.10年10月12日 アマチャヅル 葉は互生。





06.10年10月10日 アマチャヅル 左より、ヤブガラシ・ヤマウコギ・アマチャヅルの派です。最初見たときはヤブガラシと思いました。ヤブガラシは葉が似ているが、茎や葉柄が赤色を帯び、葉表に毛がない。





07.10年10月10日 アマチャヅル 鳥足状複葉というやや珍しい葉の付き方。通常5小葉です。7小葉や3小葉のものもあるようです。一見,ヤブガラシとかヤマウコギの葉に似ていると思いました。





08.10年10月10日 アマチャヅル 5小葉の葉柄基部部分です。





09.10年10月10日 アマチャヅル 葉表に太い毛を散生し、毛の基部が濃緑色で少し盛り上がり、点々と見える。





10.10年10月10日 アマチャヅル 小葉の基部は楔形。





11.10年10月10日 アマチャヅル 葉の縁に鋸歯があります。





12.10年10月10日 アマチャヅル 葉の先は鋭尖頭です。





13.10年10月10日 アマチャヅル 葉柄は長く無毛です。





14.10年10月10日 アマチャヅル 葉縁や葉裏の脈上にも毛を散生する。毛が出ているところは凹む。表側と逆です。





15.11年08月20日 アマチャヅル 花は小さく5ミリ程度と小さい花です。このように手をバックにしてでも写さないと私のカメラではピントが合いません。





16.11年08月20日 アマチャヅル これは雌花です。花柱は深く3裂し、先がさらに2裂する。花被片5個の先も割れているようです。





17.11年08月21日 アマチャヅル 雌花。雌蕊花柱は短く、柱頭は2裂。





18.11年08月20日 アマチャヅル 花の裏側ですが、果実が大きくなり始めています。





19.10年10月10日 アマチャヅル 果実が黒く熟してきています。





20.10年10月12日 アマチャヅル 種子を落とした果実。





21.10年10月10日 アマチャヅル 果実は8ミリほどで黒く熟す。萼片が付いていた環状の痕跡が輪になって残っている。





22.11年09月12日 アマチャヅル 果実の中の種子。





23.10年10月10日 アマチャヅル 1個の果実に2〜3個種子が入っています。微突起が沢山あり、ザラザラしている感じです。種子は円錐形。




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