能代市風の松原植物調査


ウンラン(海蘭) (ゴマノハグサ科)多年草。 


海岸の砂地に生える高さ20〜30cmになる。全体に無毛でで白色。

葉は肉質で対生又は輪生し、長さ1.5〜5cm幅0.5〜2cmの楕円形。先端はやや尖り縁は全縁。

枝先に黄色の花を総状に数個つける。花冠(花冠は、仮面状花冠と言い、合弁花冠の一種で、唇形をしており上下の唇の間が膨らんで、喉゙の部分が塞がっている花冠をいう。)は長さ1.5〜1.8cmで筒部の基部に距がある。

刮ハは径5〜6mmの球茎で不規則に裂け黒い種子を出さす。

花期は8〜10月。北海道、本州(千葉県以北の太平洋沿岸、日本海沿岸)日本原産。



01.10年08月10日 ウンラン 浜の砂地に生育しています。結構見かけるものです。




02.10年08月10日 ウンラン 採取した全草の姿です。丈は20cm程度でした。茎は枝分かれをする。




03.10年08月10日 ウンラン 砂地に生息する植物ですので根は横に伸び匍匐して生育。




04.10年08月10日 ウンラン 葉は対生。茎の上部では互生。




05.10年08月10日 ウンラン 葉は粉白色を帯びた緑色で、肉質で分厚い。長さ2センチ前後、柄は無く、無毛。倒卵形。




06.10年08月10日 ウンラン 葉の表側無毛。で楕円形。葉先は円形で、縁に鋸歯は無く基部はくさび形で柄は無し。




07.10年08月10日 ウンラン 葉の裏側無毛。




08.10年08月10日 ウンラン 下唇が大きくせり上がり、花の奥をふさいで仮面状になっているこの「ウンラン」、仮面状花冠と言う。




09.10年08月10日 ウンラン 下の裂片の中央に橙色の隆起がある。花冠の先は唇形で上下に裂けるが、虫が来るまで閉じている。




10.10年08月10日 ウンラン 花冠は5裂し、細長い距がある。




11.11年11月12日 ウンラン 果実は径5mmほどの球形。




12.11年11月12日 ウンラン 1個のそう果に13個の種子が入っていた。長さ2.5mm程で、濃い茶褐色で偏平で変形な種子。



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