能代市風の松原植物調査


アスナロ(翌檜) (ヒノキ科)常緑高木。


山地の尾根や湿原。純林状になる場合もある。大きいものは高さ30m、径80cmにも達する。

樹冠は円錐形。成長が遅く雪の影響などで根本が曲がっているいることが多い。枝が匍匐して地面に接するとそこから根を出し新しい株成長する。枯死しても心材が腐らさずに残っていることがよくある。

樹皮は畝褐色。古くなると黒褐色になる。ヒノキよりも滑らかで縦に薄くやや繊維状に剥がれる。地衣類などが着生して白い斑が入っていることが多い。

葉は十字対生。長さ5〜7mmの鱗片状で、ヒノキに比べて熱くて大きい。
表面は光沢のある濃緑色で葉裏は白い気候帯が目立つ。

花は雌雄同株。雌雄とも枝先に1個ずつつく。

球果は径1〜1.5cmのほぼ球形。開花した年の10〜11月に熟す。果鱗は長さ6〜10mmの広卵形で、やや反り返り外面は角状に突き出る。

花は5月頃。本州(岩手県〜中部地方)四国、九州。日本固有種。



01.08年11月10日 アスナロ 全体。日あたりの悪いヶ所に生育しています。雌雄同株とありますが、追跡調査をしていますが未だかって雌雄花を見た事がありません。




02.08年11月10日 アスナロ 。樹皮は畝褐色。古くなると黒褐色になる。




03.08年11月10日 アスナロ ヒノキよりも厚くて大きいのが特ちょう。表面は緑色で光沢がある。




04.08年11月10日 アスナロ 葉は鱗片状になっており、十字対生している。




05.08年11月10日 アスナロ 裏面は白色の気孔溝となって目立つ。これらの葉に挟まれた中心部に枝があることになる。




06.10年05月17日 アスナロ 雄花の花粉。この記録は参考:場所岩崎)




07.08年11月10日 アスナロ 葉の課題記録で矢印の先が花柄でその先に雌花がつくのか?。




08.15年03月18日 アスナロ 落ちていた球果は2cmほどで、殆ど円形。




09.15年03月18日 アスナロ 球果花柄にも気孔帯がある。




10.15年03月18日 アスナロ 1個の果鱗に3個の種子がついていた固体。写真下、1個の果鱗は径12mmの固体。




11.15年03月18日 アスナロ 種子には翼があり長さ4mm幅3mmの固体。



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