能代市風の松原植物調査


オオベンケイソウ
(大弁慶草) (ベンケイソウ科)多年草。


冬は枯れるが、地下には肥大した茎があり、そこから毎年花茎を出す。

花茎も葉も白粉帯びて緑白色をしている。茎は直立して30〜70cm程になり分枝はしない。

葉は対生か3輪生し葉柄は無く多肉質である。
葉の長さは7〜13cm程、幅5〜8cm程、縁に少し波状の鋸歯がある。葉は卵形または狭卵形、扁平で先は少し尖り、淡い紅紫色の花を咲かせる。

茎先に集散花序最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつくを出し、小さな花を上向きにたくさんつける。
花の色は濃い紅紫色や淡い桃色である。花弁は5個で横に平らに開く。萼片は5個、雄しべは5個で裂開直前の葯は赤褐色をしている。
雄蕊は花弁より長い。雌しべは5個あり柱頭が2裂する。子房も5個。
ベンケイソウに比べて花の色がやや濃い。 ベンケイソウに比べて花の色がやや濃い。

花期は8〜9月。中国東北部、朝鮮半島。



01.11年10月06日 オオベンケイソウ 株状のものが放射状の別れていて群落を作っている。3年がかりで調査してようやく花が咲いてくれました。感動でした。このオオベンケイソウは日当たりの悪い杉林のやや湿った環境の中でここだけで群生していました。どこから逃げてきたものでしょうか?。





02.11年09月29日 オオベンケイソウ 茎は直立して30〜70センチ程になり分枝はしない。




03.11年09月29日 オオベンケイソウ 茎無毛。




04.11年09月29日 オオベンケイソウ 茎の断面は真円に近いものです。




05.11年09月29日 オオベンケイソウ 地下には肥大した茎があり、そこから毎年花茎を出すと文献にありますがそんなに肥大している思えないが根張りは相当に強いものです。




06.11年09月29日 オオベンケイソウ 葉は互生。




07.11年09月29日 オオベンケイソウ 葉は多肉質である。葉の長さは7〜13センチ程、幅5〜8センチ程、縁に少し波状の鋸歯がある。葉柄があるのと無いものまで。




08.11年09月29日 オオベンケイソウ 葉は卵形または狭卵形〜卵形です。側脈ははっきりしていません。




09.11年09月29日 オオベンケイソウ 葉の表側。葉も白粉帯びて緑白色をしていると文献にありますが、粉毛か短毛のように見えます。




10.11年09月29日 オオベンケイソウ 葉の先鈍頭。




11.11年09月29日 オオベンケイソウ 葉の縁に少し波状の鋸歯がある。




12.11年09月29日 オオベンケイソウ 基部は鈍形〜楔形で葉柄は文献ではないとありますが、葉柄は無いのもあり大きい葉には短くて無毛の葉柄があります。




13.11年09月29日 オオベンケイソウ 葉の裏に伏毛のようなものがある。




14.11年09月29日 オオベンケイソウ この時期の花芽をつけだしています。




15.11年10月06日 オオベンケイソウ 茎先に集散花序最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつくを出し、小さな花を上向きにたくさんつける。




16.11年09月26日 オオベンケイソウ 花を上から記録。雄しべに焦点がをあわしてあります。A=雌しべ5個花柱も5個。B=雄しべ5個。C=花弁5個。




17.11年09月26日 オオベンケイソウ 花弁を取り除いて雌しべを開いてみたもの。A=雌しべ花柱5個。A′=子房5個。B=雄しべ5個。D=花弁5個。




18.11年11月06日 オオベンケイソウ 柱頭先端小さく2裂。




19.11年09月26日 オオベンケイソウ 雄しべ葯と花糸は無毛




20.11年09月26日 オオベンケイソウ 萼片は5枚。




21.11年09月26日 オオベンケイソウ 花柄は無毛。




22.11年11月06日 オオベンケイソウ そう果。




23.11年11月12日オオベンケイソウ そう果を開いてみたものです。矢印が種子です。




24.11年11月12日オオベンケイソウ 種子ですが、相当に小さく白く細長い。黒いバックはカメラのキャップです。



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