能代市風の松原植物調査


アキノウナギツカミ(秋の鰻掴) (タデ科)1年草。


主に休耕田や中栄養な溜池畔・湿地に生育し日当たりのよい場所を好む。

茎はよく枝分かれし、下部は地表を這って発根し、上部は斜上、または直立し、長さ20〜100cmになる。茎や葉柄、葉裏中肋に下向きに曲がった棘があり、これで他の植物に絡まって生長する。

葉は長楕円状披針形で長さ5〜10cm、基部は矢じり形となる。葉先は鈍頭または鋭頭で、基部は矢じり形となる。
葉裏中肋以外は両面とも無毛。花茎の上部に付く葉は葉柄が短く、茎を抱いたように見える。
葉の質は薄い。葉鞘は斜め切形で無毛、長さ7〜10mm。

花は枝先に数個が頭状に集まる。萼の上部は淡紅色、下部は白色で長さ約3ミリで5裂する。
花弁はない。

果実は花被につつまれた3稜形の痩果で、長さ約3mm、径2mm内外、黒色で光沢がない。

花期は5?10月。北海道?九州。



01.09年09月03日 アキノウナギツカミ 茎はよく伸び、葉と葉の間が離れる。茎から葉柄、中脈の下半分にかけては鋭い曲がった棘があり、他の植物に引っかかって生育する。茎は四角い。全体的にザラザラしている感じがする。




02.09年10月27日 アキノウナギツカミ  茎に下向きの棘がある。この棘で他の植物に絡み生育。




03.09年10月27日 アキノウナギツカミ 茎の断面は四角。ポキポキとよく折れる。




04.09年09月30日 アキノウナギツカミ 葉は細長く長楕円状披針形で互生。上部はママコノシリヌグイのように葉状にはならない。




05.09年10月27日 アキノウナギツカミ 托葉鞘は。葉の付け根にあり長さ7〜10mmの筒状。先は斜めに切った形になっていて縁毛はない。基部も無毛。




06.09年10月27日 アキノウナギツカミ 葉の表側無毛。葉は全縁。私には多少波を打つように見えます。




07.09年10月27日 アキノウナギツカミ   葉の先端は鋭頭。




08.09年10月27日 アキノウナギツカミ  葉裏の葉脈に棘があります。基部が矢じり形で茎を抱く。長楕円状披針形で基部が真後ろに茎を挟んで伸びている。葉柄はしっかりある。




09.09年10月27日 アキノウナギツカミ 葉柄は長く、葉柄の棘は下向きに出る。




10.09年09月15日  アキノウナギツカミ 小さな花が10数個かたまってつく。つぼみの先端は淡い紅色〜白色。花柱は3個。雄しべは6〜8本。顎は5深列。長さ約3mm。花柄は無毛。




11.13年10月24日 アキノウナギツカミ 果実期で先端が赤くなり先が割れ種子が出てきます。




12.13年10月24日 アキノウナギツカミ 花被(萼)は長さ4mm以内で後まで残って果実を包む。




13.13年10月24日 アキノウナギツカミ 種子は焦茶色の3稜形、光沢はあまりないと文献にありますが、私が見たところ光沢があります。



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