能代市風の松原植物調査


エゾノタチツボスミレ(蝦夷の立坪菫) (スミレ科)多年草。


生育地は落葉樹林下や草原。日本のスミレには珍しく、草丈が20〜40cmなる大型のスミレ。但し草丈に比べて花は小さく遠くから見るとあまり見栄えがしない。側弁の貴部付近に沢山の「髭」をたくわえた花である。側弁だけでなく、花柱のさきににも肉質の突起毛がある。これらがエゾノタチツボスミレン仲間の大きな特徴。

根生葉は卵形〜心形で長さ1.5〜2.5cmと小さいく、数が少なく、花期には枯れているのもある。
茎葉は長さ2〜5cmで基部は浅い心形。茎の上部のもの程大きくなる。葉柄は長さ2〜5cmで、基部は浅い心形。茎の上部のもの程大きくなる。葉柄には毛があるものが多い。
托葉が櫛の歯状に切れ込むのはタチツボスミレと同じだが、縁に細かい毛が生えている。

花は径1.5〜2cm。花の色は淡紫色のものから白色のものまで変化がある。距は白色で短く、萼片は細長く、上弁と側弁が捻れているものが多い。
花弁がまるいものが多い。花柱の上部に突起毛があり、毛のあるものが多い。距の裏側の中心にはりあわせたような筋があるのもエゾノタチツボスミレのグループの特徴。

花期4月下旬〜6月。北海道、本州岡山県以北。

01.09年04月22日 エゾタチツボスミレ 生育状況。丈20〜50 cm



02.09年04月22日 エゾタチツボスミレ 17年05月10日削除
03.09年04月22日 エゾタチツボスミレ 托葉は櫛の歯状。



04.09年04月22日 エゾタチツボスミレ 根生葉は長さ2〜5cmで基部は浅い心形。



05.09年04月22日 エゾタチツボスミレ 17年05月10日削除


06.09年04月22日 エゾタチツボスミレ 。托葉が櫛の歯状に切れ込むのはタチツボスミレと同じだが、縁に細かい毛が生えている。



07.09年04月22日 エゾタチツボスミレ 17年05月10日削除


08.09年04月22日 エゾタチツボスミレ 正面からと側面から。


09.09年04月22日 エゾタチツボスミレ 真上から。



10.09年04月22日 エゾタチツボスミレ 17年05月10日削除


11.09年04月22日 エゾノタチツボスミレ 17年05月10日削除

12.11年07月23日 エゾタチツボスミレ 果実が開いてきました。



13.11年08月12日 エゾタチツボスミレ 種子は長さ2mmほどの紡錘形。



注:同定できかねています
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