能代市風の松原植物調査

アカツメクサムラサキツメクサ(赤詰め草) (マメ科)


アカツメクサ」は、「植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001発行別冊発行」の植物調査目録には記録されておりません。「アカツメクサは、風の松原内で新しく記録された植物です」


アカツメクサ:多年草。ヨーロッパ原産の多年草。
牧草として輸入されたものが各地に野生化している。
茎は高さ30〜60cmになり、茎などには、長い開出毛が目立つ。
托葉は半透明で、折り畳まれてることが多い。赤い脈が目立つ。
葉は3出複葉で、葉は3小葉からなり、小葉は卵形。V字形の淡緑色の斑紋が目立っていることが多い。縁には細かな鋸歯が並ぶ。小葉はシロツメクサよりも細長く、葉や茎全体に薄い毛が生えている。
葉の脇に多数の花が密集して頭状に集まる。
花は紅紫色で長さ1.3〜1.5cmある。蝶形花が複数集まって、球形の花序を形成する。シロツメクサと似ているが、花柄がない。花は下から順に先あがり、花序全体の花期を長くしている。花期が終わっても,茶色に乾燥した花弁は長く残る。
シロツメクサと異なり、花柄がないため、受粉しても花が下を向かない。


01.10年06月22日 アカツメクサ 風の松原の道路脇に群生。





02.10年06月22日 アカツメクサ 株状になって立ち上がる。





03.10年06月22日 アカツメクサ 根は根張りが強く、かって法面の緑化に使われた。





04.10年06月22日 アカツメクサ 托葉は半透明で赤い脈が目立つ。折りたたまれていることが多い。





05.10年06月22日 アカツメクサ 3出複葉で、葉は3小葉からなり、小葉は卵形。V字形の淡緑色の斑紋が目立っていることが多い。





06.10年06月22日 アカツメクサ 葉の基部は円形。葉先は凹頭。葉の表側は白いV字型の斑紋があり、白い長い毛がある。縁には細かな鋸歯が並び白く長い毛がある。葉の先はハート形に凹む。





07.10年06月22日 アカツメクサ 葉の裏側は長い毛が密生し斑紋ない。





08.10年06月22日 アカツメクサ 葉柄に毛がある。





09.09年06月14日 アカツメクサ 頂生花序で花柄が短い。ほぼ球形で横径2〜2.5cm。





10.10年06月22日 アカツメクサ 花は蝶形花で葉の脇に頭状に密集する。花は紅紫色で縦径は1.3〜1.5cm。





11.10年06月22日 アカツメクサ 萼に白く長い毛があり、長く尖る。





12.10年06月22日 アカツメクサ 花の裏側。萼は10脈があり、裂片の1個長いが4個は筒部とほぼ同長。





13.11年08月委12日 アカツメクサ 種子は扁円形で径1.5mm。


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