能代市風の松原植物調査

オオオナモミ(大雄菜揉み) (キク科)


オオオナモミ」は、「植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001発行別冊発行」の植物調査目録には記録されておりません。「オオオナモミは、風の松原内で新しく記録された植物です」


オオオナモミ緒言:1年草。雌雄同株。
北アメリカ原産の帰化植物。関東地方以西の都市周辺に見られる。
高さ50〜200cm。茎は赤味を帯びることが多く、下向きの短い刺が生える。
葉は長い葉柄があり互生し、卵形または広卵形で3〜5浅〜中裂する。縁に不ぞろいの鋸歯があり、両面ともざらつく。
雄頭花は葉腋からでた短い花序につく。雄花は、筒状花の花冠から、合着した雄しべの花糸を突き出す。雌頭花は雄花序の基部に集まってつく。雌頭花の総苞片は合着して壺状になり、その中に雌花が2個入る。雌花には花冠がなく、花柱だけが総苞の外に突き出る。
果苞(雌花の総苞が肥大して2個の果実を包み込んでいる。)は2〜2.5cmと大きく、4〜6mmの刺が密に生え、先が鉤状に曲がった刺が表面全体に生える。先端に2個の大きなくちばしがある。
熟すと褐色になる。在来種のオナモミは痩果が長さ8〜14mmと小さく、刺がまばらで、刺の長さも1〜2mmと短い。花期は8〜10月。



01.10年09月21日 オオオナモミ 浜近くの日当たりよい床に群生。





02.10年09月21日 オオオナモミ 生育姿を上から観察したものです。





03.10年09月21日 オオオナモミ 茎に棘があり、茎は木質化しており点状の斑点がある。





04.10年09月21日 オオオナモミ 茎の断面ですが変形円で木質科しており芯に髄が詰まっている。





05.10年09月21日 オオオナモミ 採取したものですが枝分かれが激しく、葉は互生。





06.10年09月21日 オオオナモミ 根は強く深く地中に食い込んで手で引き抜こうと思っても引き抜けません。それだけ根張りがあります。





07.10年09月21日 オオオナモミ 枝分かれが激しい。





08.10年09月21日 オオオナモミ 左側表側。右側裏側。葉は縮れている。葉が3〜5浅裂し表裏ともざらつく。





09.10年09月21日 オオオナモミ はの表側はざらつき毛がある。





10.10年09月21日 オオオナモミ 不揃いな鋸歯。





11.10年09月21日 オオオナモミ 葉の先尖る。





12.10年09月21日 オオオナモミ 葉の基部心形〜切形。





13.10年09月21日 オオオナモミ 葉柄は長く、剛毛があり、赤褐色。





14.10年09月21日 オオオナモミ 棘状のものがある。





15.10年09月21日 オオオナモミ 花を記録できませんでした。咲いてしまったのか、これからなのか。記録でき次第掲載します。





16.10年09月21日 オオオナモミ 果苞が密に数が多く互いに相接してつく。





17.10年09月21日 オオオナモミ 左側が若い果苞で、右側が熟してきた果苞です。





18.10年09月21日 オオオナモミ 左写真は、若い果苞を縦に切断したもです。果苞は長さ2cm幅12mm程度。種子が2個入っている。中央は熟した果実を切断したもの。右写真は種子です。種子長さ11mm幅3mmで焦茶色で扁平。






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