能代市風の松原植物調査

オオニワホコリ(大庭ホコリ) (イネ科)


オオニワホコリ」は、「植生と植物相に基づく能代市風の松原海岸林の環境保全 近田文弘・梅田市美 自然環境科学研究 2001発行別冊発行」の植物調査目録には記録されておりません。「オオニワホコリは、風の松原内で新しく記録された植物です」


オオニワホコリ緒言:1年草。
平地の路傍、庭、畑地に生える。
稈(茎)は硬くて細く数本束生し、基部で枝分かれ斜上して節で曲がり立ち上がります。
高さ8〜30cm。まれに40cm位になる。
葉身は長さ5〜12cm幅1〜13mmで、暗緑色で無毛。葉鞘は口部まで無毛。
葉舌は微細な短毛の列となる。(高倍率のルーペでやっと見える)。
花序は直立し、全体の輪郭は狭い卵形。長さ4〜12cm、花軸の各節から数本の枝を半輪生するが上方では単生又は双生、枝は1〜2回分枝して多くの小穂をつける。枝の分岐点には毛はない。
小穂は長さ2〜3.5cm、扁平で、4〜8小花からなり灰緑色で、しばしば紅紫を帯びる。
苞穎は1脈で、不同長で第一苞穎は長さ0.6〜0.8mm、第二苞穎は長さ1.2〜1.6mm、護穎は3脈、広卵形で長さほぼ1.5mm、内頴は護穎の3/5内外の長さで、熟期には護穎とともに散り落ちる。
雄しべは2〜3個、葯は長さ0.25mm、果実は熟せば護穎や内頴からたやすくはなれ、裸になって散る。
花期6月10月。分布:日本前国。

同定のかぎ:暗緑色の葉。葉舌は微細な短毛の列ととなる。(高倍率のルーペでやっと見える)。
4〜8小花からなり灰緑色で、しばしば紅紫を帯びた長さ2〜3.5mmの小穂、熟した花序を手のひらで揉むと、微細なs果実が裸出して落ちる。腺はない。
花序の分岐点は無毛であることが、ここに長軟毛があるオオニワホコリからの区別のポイントとされるが本種をオオニワホコリの亜種又は変種とする見解もある。この属のカゼクサ・コスズメガヤ・スズメガヤには小穂または小穂の柄に環状の腺がありますが、ニワホコリにはありません。
またオオニワホコリが枝の分枝点 (葉鞘口部)に軟毛があるのに対し、ニワホコリは無毛です


調査中




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